「富士山を目指せ-前編」からの続き
石像の前には水の入ったビンがあった。たまに誰かがお花を供えたりするのだろうか。無造作にコロンと置かれている石が石像の頭部と思われる。
お顔を拝見したかったけどバチが当たりそうな気がしたのでやめました...
来た道を戻り、先ほどのふたつの石碑の場所に行ってみる。
ふたつの石碑。
ここにも富士山マーク。
こちらは桜の大木の根元に。
熱心に見ていたら、下の畑で作業している方と目があったので頭を下げたら手招きされた。この土地の方なのだろうか。
畑にお邪魔してお話を伺うと、この富士塚は明治の頃に出来たものだと言う。色々なことをよくご存じだったので「昔からこのあたりにお住まいだったのですか?」と聞くと、付近の地名を挙げ、さらっとこう言った。
「あの石碑は自分のおじいさんのお父さんが作ったと聞いているよ。」
お伺いした苗字は、確かに石碑に彫られていた苗字だった。
・昔はここで花見や祭りが行われていて賑やかであったこと
・鎌倉や江の島へと通じる道であったこと
・近年の開発の際、付近では縄文時代の土器や矢じりがたくさん見つかったこと
などのことを詳しく丁寧に教えていただいた。
そういえば、湘南町屋駅も、駅舎造成事業の際に縄文時代の土器や石器が見つかった、という話があったっけ。
そんなことを思っていたら、
「ところで、これ持ってく?」
と差し出された。
おぉ、なんと立派な!
大きくてとても美味しそうなブロッコリー!しかも無農薬だそう。
貴重なお話が聞けた上に採れたて野菜までいただき、ホクホクと富士塚をあとにした。
付近から見渡せる風景を撮影してから帰るつもりだったが、野菜をいただいた喜びですっかり忘れてきてしまったので、別の日に撮った写真を添付する。
富士塚付近からの眺め。条件が良ければ富士山も見えるはず。