湘南モノレールが開業した50年前の風景と今の風景を比較して楽しむ「湘南モノレール沿線 今昔写真撮影隊」の旅。今回は、目白山下駅周辺の様子を見ていきます。
まずは、「目白山」バス停付近の今昔写真から。
「目白山」バス停付近(昔)
「目白山」バス停付近(今)
撮影位置を特定する上で目印となるのは、この辺りに2本だけある特殊な「7字」型の支柱です。「目白山」バス停の位置も、ほとんど変わっていないようですね。
次は、目白山下駅付近の写真2枚です。江の島側の京急道路の料金徴収所が、写っていますね。
目白山下駅付近(昔)
目白山下駅付近(今)
目白山下駅付近(昔)
目白山下駅付近(今)
目白山下駅構内の様子を写した写真も掲載しておきます。
目白山下駅ホーム(大船側を望む)
目白山下駅ホーム(江の島側を望む)
最後は、昭和初期、現在の片瀬山公園内にあった遊園地「江の島龍口園」(※)の絵葉書を紹介します。「江の島龍口園」には、鉄筋6階建ての展望台や、水禽(すいきん)、猿、小鳥などを飼育する小動物園などの施設がありました。また、丘の上にある遊園地へ、ふもと(現在の湘南江の島駅の裏手)からお客さんを運び上げるエレベーターも設置されていました。
江の島龍口園展望台(提供:藤沢市文書館)
江の島龍口園展望台5階より見た江の島(提供:藤沢市文書館)
江の島龍口園のエレベーター。遠くに富士山が見える(提供:藤沢市文書館)
これらの絵葉書の今昔写真を撮影するのは、今となっては難しいですね。現在は、片瀬山公園からよりも、むしろ龍口寺境内の高台からのほうが、良い眺望が得られます。
※『~幻の遊園地~「江之島龍口園」の軌跡』(喜清みずほ 2019年2月25日)によれば、「江の島龍口園」が開園したのは1927(昭和2)年8月15日、閉園は「昭和9年頃(土地の方々の記憶を根拠とする)から、昭和11年頃の間」と考えられる。短期間営業していたにすぎず、まさに幻の遊園地でした。