湘南モノレールが開業した50年前の風景と今の風景を比較して楽しむ「湘南モノレール沿線 今昔写真撮影隊」の旅。今回は、深沢車庫(湘南モノレール本社)の建設工事の様子を見ていきます。
まずは、当時のこの付近一帯の様子がよく分かる、こちらの1枚から。
建設中の深沢車庫とその周辺の様子
車庫用地が整地され、モノレールの支柱が立てられ始めているのが見えます。その奥に見える大きな建物は、国鉄大船工場です。
ちょっと面白いのが次の1枚。地盤が緩い場所では、地中にコンクリート製の杭を打ち込んで、基礎を造るところから工事が始まりますが、杭が重すぎたのか、運搬車がぬかるみにはまって傾いています。奥には、杭打ち機が見えます。
基礎に使う杭が運ばれている様子
以下の写真を見ると、モノレール車庫の建設が、どのように進められたのかがよく分かります。基礎の上に支柱を立て、さらに支柱の上に軌道桁を支えるアームを継ぎ足します。
支柱建植とアームの取り付けの様子
次は、車庫に向かって、本線からの分岐線の軌道桁がどんどんと伸びていく様子です。よく見ると、作業員の人、命綱を付けていないですよね......。
車庫に向かって伸びていく軌道桁
さらに工事は進み、車庫のすぐ手前まで軌道桁が伸びてきました。同じ場所の「今」の写真も撮影。
車庫のすぐ手前(昔)
車庫のすぐ手前(今)
車庫の建設も進みます。
建設中の車庫1
建設中の車庫2
竣工した車庫
さて、1970(昭和45)年3月7日、湘南モノレールは大船-西鎌倉間で部分開業しました。その前日(6日)の正午から、深沢の車庫で約1,500人の関係者を招待して盛大な「開通記念式」が行われました。次の写真は、その「開通記念式」会場の様子です。
深沢車庫で行われた「開通記念式」の様子
最後に、昔の点検車の写真があったので載せておきます。点検車の今昔です。
点検車(昔)
点検車(今)