湘南モノレールが開業した50年前の風景と今の風景を比較して楽しむ「湘南モノレール沿線 今昔写真撮影隊」の旅。今回は、富士見町駅周辺の様子を見ていきます。
まずは、大船側から小袋谷跨線橋を越えたあたりから歩き始めましょう。
小袋谷跨線橋と京急道路の料金徴収所の小屋
京急道路の料金徴収所の遮断機が写っている
小袋谷跨線橋と大船工場引込み線(昔)
3枚の写真には、いずれも京急道路の料金徴収所の小屋が写っています。料金徴収所は富士見町のほか、深沢、目白山下にもありました。
気になるのが、料金所の遮断機が写っている写真と写っていない写真があることです。当時のことを知る人に尋ねたところ、ある時期までは遮断機があったが、その後、いつの間にかなくなっていたとのこと。自動車の増加で交通量が増え、いちいち遮断機を開閉するのが現実的ではなくなり、撤去したのでしょうか。
さて、3枚目の写真と同じ場所の「今」の写真を撮影することにします。場所を特定する上で決め手になるのが、高圧線の鉄塔と国鉄大船工場引き込み線の踏切です。引き込み線の廃線跡は、線路は撤去されていますが今も残っていますので、場所を特定するのは簡単でした。
小袋谷跨線橋と大船工場引込み線(今)
次の3枚は、多少、アングルは異なるものの、ほぼ同じ場所の写真です。それぞれ、モノレール工事以前、工事直前、工事中です。モノレール建設で、長閑(のどか)な雰囲気が一変した感じがします。
富士見町駅付近から見た小袋谷跨線橋(モノレール工事以前)
富士見町駅付近から見た小袋谷跨線橋(モノレール工事直前)
富士見町駅付近から見た小袋谷跨線橋(モノレール工事中)
そして、非常に面白いのが、次の写真です。モノレールの軌道桁が、グイグイ伸びてきている様子が、迫力がありますね。
富士見町駅付近から大船側を撮影(昔)
富士見町駅付近から大船側を撮影(今)
この写真の道路左側の路肩に歯科医院の看板が写っていますが、同じ歯科医院の看板が写っている江の島側を向いて撮影した写真もあります。軌道が複線になっている部分が、まだ駅舎はできていませんが、富士見町駅です。
富士見町駅付近から江の島側を撮影(昔)
富士見町駅付近から江の島側を撮影(今)
さて、最後に、富士見町駅から町屋方面(江の島方面)に少し足を伸ばしながら、今昔写真を撮影していきましょう。まずは、富士見町駅(町屋側から撮影)です。
町屋側から撮影した富士見町駅(昔)
町屋側から撮影した富士見町駅(今)
次は、もう少し町屋側に歩いたところにある、「天神下」バス停付近から富士見町駅を撮影したもの(救援車を使った退避訓練の様子)。
「天神下」バス停付近から富士見町駅を撮影(昔)
「天神下」バス停付近から富士見町駅を撮影(今)
道の左側には、今も変わらず営業している「いさみ寿司」の看板が写っています。
この寿司店は、現在の女将さんのお父様(先代)が前の東京オリンピックの少し前、昭和30年代の半ば頃に始めたそうで、建物も当時と変わってないとのこと。今後も、がんばって営業を続けてほしいですね。
次の写真は、モノレールの運転室から撮影したものですね。さすがに運転室に立ち入れないので、「今」の写真は、Twitterの湘南モノレール【公式】で公開されている「空の旅」の動画で代替することにしました。おそらくこの辺りだろうという場所のキャプチャーを取得! 前方の山が、ほぼ同じように見えます。
■湘南モノレール【公式】(Twitterアカウント)
https://twitter.com/sora_de_bra_n
モノレールの運転室から山崎方面を俯瞰(昔)
モノレールの運転室から山崎方面を俯瞰(今)
最後は、「山崎」バス停付近の写真です。
写真中央に見える大きな理容室の看板は、店舗の建物は建て替えられていますが、今も同じ場所で営業している「BarBer IWASAWA」さんです。
「山崎」バス停付近(昔)
「山崎」バス停付近(今)