湘南モノレールが開業した50年前の風景と今の風景を比較して楽しむ「湘南モノレール沿線 今昔写真撮影隊」の旅。今回は、モノレールが横須賀線の線路上を横断する小袋谷跨線橋付近を歩きます。
まずは、跨線橋付近の工事の様子を写した写真を見ていきましょう。
小袋谷跨線橋付近の工事1
小袋谷跨線橋付近の工事2
小袋谷跨線橋付近の工事3。跨線橋の道幅は、ずいぶん狭かったのが分かります
この横須賀線横断部分は、京急道路の上空を行くと高さが非常に高くなるので、京急道路と平行して、道路上を走る自動車とモノレールがほぼ同じレベル(高さ)で通過するように交差させましたが、それでも支柱の高さは約15mにも達しました。
工事のクライマックスとなったのが、1969(昭和44)年4月22日の深夜から早朝にかけて行われた横須賀線の線路上空にモノレールの軌道桁を架設する工事でした。全長33m、重量25トンの軌道桁をウィンチとコロを用いて対岸に向かって送り出す、いわゆる手延べ式架橋工事の様子を撮影したビデオが残されています。
さて、次の写真は、どこから撮影したのでしょうか。
どこから撮影したのでしょうか
上を横切っているのが京急道路、つまり小袋谷跨線橋であることは間違いありません。モノレールは、まだ建設前です。
手がかりになりそうなのが、写真左手に写っている「富士見有料駐車場」と書かれた看板。
上の写真をズームアップ
そこで、1966(昭和41)年の地図で探してみると......。
1966(昭和41)年の小袋谷跨線橋周辺の地図(提供:明細地図社)
「有料ガレージ」と書かれているのが見つかりました(地図中央やや左)。先ほどの写真は、地図でいうと左下から右上の方向を向いて撮影したイメージですね。
写真が撮影されたと思われる場所に行き、近所の方に写真を見せたところ、「今は、創価学会の会館になっているところに、(昔の写真に写っている)寿司屋と雑貨屋があったんだよ」と教えていただきました。
ほぼ同じ位置で「今」の写真を撮影すると、こんな感じになります。当時の面影は、ほとんどありません。
ずい分と景色が変わりました