こんにちは。ボクは、湘南(しょうなん)モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"だよ。みんな、楽しく夏休みをすごしているかな?
湘南モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"
湘南モノレールは、大船(おおふな)と江の島(えのしま)の間、6キロメートルを走っているモノレールなんだ。
モノレールを毎日、安全に走らせるために、どんな人たちがはたらいているのかな?
ボクといっしょに、湘南モノレールの社員(しゃいん)のみんなのところへ、話を聞きにいってみよう!
今回も、前回に続いて社長(しゃちょう)の尾渡英生(おわたりひでお)さんに話を聞いてみるよ。
社長の尾渡英生さん
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:尾渡さん、こんにちは! 今回もよろしくね!
尾渡 :しょもたん、こんにちは! こちらこそ、よろしく。
:前回は、尾渡さんが社長になったときの話を聞いたよ。今回は、社長になってからの話を聞きたいな。社長になって、さいしょは、どんなことをしたの?
尾渡 :まずは、沿線の住民の人たちが、モノレールに対して、どんなことを思っているかを調べることからはじめたよ。お客さんの要望(ようぼう)を知ることが、しごとを成功させるために、いちばん大切なことだからね。むずかしい言葉だけど、そういうのをマーケット・リサーチっていうんだよ。
:へー。そのマーケット・リサーチとして、どんなことをやったの。
尾渡 :沿線の人たちと話をして、いろいろなご意見をいただいたよ。とくに印象(いんしょう)に残っているのは、小さな子どもがいる主婦の人が、「湘南モノレールの駅にはエレベーターがないので、ベビーカーをかかえながら階段を上がったり、下りたりするのが大変すぎて、ほかの電車の沿線に引っ越したい」とおっしゃった言葉だったよ。その言葉を聞いて、「これは早く、駅にエレベーターを設置しなければ!」と思ったよ。
:じゃあ、尾渡さんが、社長になって、いちばんさいしょにやったしごとは、駅にエレベーターを設置することだったの?
尾渡 :その前に、ダイヤ改正をやったよ。ダイヤ改正というのは、電車の本数を増やしたり、減らしたり、時刻表を変えることだよ。
:どんなダイヤ改正をしたの?
尾渡 :夜の時間帯に、モノレールの本数を、いっぱい増やしたんだよ。それまでは、夜9時以降(いこう)は、モノレールが15分に1本しか走ってなかったんだ。それだと、お父さんやお母さんが、仕事から帰ってきて、大船駅でモノレールに乗り換えるときに不便(ふべん)だよね。だから、7分30秒ごとにモノレールが来るように増やしたんだよ。
:そうしたら、お客さんは喜んでくれたの?
尾渡 :うん。便利になったモノレールを、夜も使ってくれるお客さんが増えたんだ。
:よかったね!
尾渡 :ありがとう。だけど、モノレールをもっと便利にするために、やらなければならないことは、ほかにもいっぱいあったんだよ。さっき言った、駅へのエレベーターの設置や、「PASMO(パスモ)」というカードで、モノレールに乗れるようにしたりとかね。
昔の湘南江の島駅
エレベーターやエスカレーターを設置して、新しくなった湘南江の島駅
:そういうことをいろいろやると、お金がいっぱいかかりそうだね。
尾渡 :そうなんだよ。だけど、お金はいっぱいかかっても、それで、お客さんが喜んでくれて、モノレールをたくさん使ってくれるようになれば、長い目で見ると、会社としては助かるんだよ。社長は、1年とか2年とかの短い時間だけじゃなく、もっと長い時間で物事を考えて、得(とく)をするのか、損(そん)をするのか、判断しなければならないんだよ。
:なるほど! 尾渡さんが社長になってから、イベントとかも増えて、ボクが活躍(かつやく)できる場も、増えた気がするよ。次回も、尾渡さんに社長のしごとの話を聞くよ。お楽しみに!
(文:森川天喜)
今日の「えのん」くんと、「しょもたん」のコーナー
江ノ電のキャラクター「えのん」くんと「しょもたん」
今日は、何をしているのかな?
ボクたち、イベントでも活躍(かつやく)しているよ!