こんにちは。ボクは、湘南(しょうなん)モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"だよ。みんな、楽しく夏休みをすごしているかな?
湘南モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"
湘南モノレールは、大船(おおふな)と江の島(えのしま)の間、6キロメートルを走っているモノレールなんだ。
モノレールを毎日、安全に走らせるために、どんな人たちがはたらいているのかな?
ボクといっしょに、湘南モノレールの社員(しゃいん)のみんなのところへ、話を聞きにいってみよう!
今回は、社長(しゃちょう)の尾渡英生(おわたりひでお)さんに話を聞いてみるよ。
社長の尾渡英生さん
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:尾渡さん、こんにちは!
尾渡 :しょもたん、こんにちは!
:ボクね。かんちがいしてたんだ。車掌(しゃしょう)と社長(しゃちょう)って、なんだか似てるでしょ? だから、ボクね、尾渡さんもモノレールに乗ってるんだと思ってたんだよ。
尾渡 :(笑) 子どもには、社長がなにをしている人なのかは、すこし分かりづらいかもしれないね。
:どんなしごとをしているの?
尾渡 :会社を経営(けいえい)するのが、社長のしごとだよ。モノレールが、いつまでも安全に走れるように、しっかりと計画を立てて、それを実行して、お客さんや社員のみんなに喜んでもらえるようにするのが、社長の大きなしごとだね。
:うーん。ちょっとむずかしいな。社員のみんなにお給料を払うのも、社長のしごと?
尾渡 :そうだね。モノレールを走らせて、お客さんから運賃(うんちん=お金)をいただいて、そのお金で新しい車両をつくったり、駅や線路をきれいで安全な状態(じょうたい)に保ったり、社員のみんなに給料をはらったりするんだよ。
:へー、大変だね。尾渡さんは、いつ、社長になったの?
尾渡 :いまから6年前の2015年だね。その前は、マレーシアやベトナムなど、東南アジアの国々で、日本の自動車を販売(はんばい)する会社を経営していたんだよ。
外国ではたらいていたころの尾渡さんだよ!
:鉄道のしごとをしていたわけじゃないんだね。いままで自動車のしごとをしてたのに、ぜんぜんちがう、モノレールの会社の社長になって、とまどったりしなかったの?
尾渡 :人や物を安全に運ぶという意味では、自動車もモノレールもいっしょだよ。だから、自動車会社での経営の経験が、モノレールでもうんと役に立っているよ。もちろん、さいしょは分からないこともあったけど、ちゃんと勉強すれば、だいじょうぶだよ。
:大人になっても、やっぱり勉強はするんだね!
尾渡 :大人になってからのほうが、たくさん勉強しているかもしれない。だからといって、しょもたん、学校の勉強をサボってはダメだよ。
:はーい。分かりました! ところで、尾渡さん、湘南モノレールの社長になったのは、なんでなの?
尾渡 :私は、ずっと海外でしごとをしてきたんだけど、50歳(さい)をすぎて、そろそろ日本でしごとをしたいなと思ったんだよ。自分が生まれ育った国への恩返し(おんがえし)の意味で、地域(ちいき)に貢献(こうけん)できるようなしごとをしたいということでね。
:そうなんだ。
尾渡 :そのときに、たまたま湘南モノレールの社長を募集していたんだけど、湘南モノレールの沿線には、鎌倉や江の島という大きな観光地(かんこうち)があるでしょ。だから、湘南モノレールのことを、もっと、たくさんの人に知ってもらえるように努力をすれば、観光のお客さんが、どんどん増えるんじゃないかなと思ったんだよ。だから、湘南モノレールの社長になったんだよ。
:なるほど! "えのん"くんが、マスコットキャラクターをやってる江ノ電さんに比べると、湘南モノレールのファンは、まだまだ少ないかもしれないね。よーし、ボクも湘南モノレールのピーアール、もっともっと、がんばるぞ! 次回も尾渡さんに話を聞くよ。
(文:森川天喜)
今日の「えのん」くんと、「しょもたん」のコーナー
江ノ電のキャラクター「えのん」くんと「しょもたん」
今日は、何をしているのかな?
モノレールよりも高く、ジャンプ!