こんにちは。ボクは、湘南(しょうなん)モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"だよ。みんな、楽しく夏休みをすごしているかな?
湘南モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"
湘南モノレールは、大船(おおふな)と江の島(えのしま)の間、6キロメートルを走っているモノレールなんだ。
モノレールを毎日、安全に走らせるために、どんな人たちがはたらいているのかな?
ボクといっしょに、湘南モノレールの社員(しゃいん)のみんなのところへ、話を聞きにいってみよう!
今回は、車掌(しゃしょう)の三浦知尋(みうらともひろ)さんに話を聞いてみるよ。
車掌の三浦知尋さん
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:三浦さん、こんにちは!
三浦 :しょもたん、こんにちは!
:モノレールに乗ると、ときどき、三浦さんに会うよね!
三浦 :そうだね。車掌は、電車のいちばん後ろに乗って、お客さんの安全を見守りながら、目的地まで安全に運ぶのが、重要なしごとだからね。
:三浦さんは、いつ、湘南モノレールの会社に入ったの?
三浦 :鉄道のことを専門に勉強する高校を卒業して、2008年に入社したんだ。
:あれ、このシリーズの1回目で話を聞いた、運転士の石野さんも、鉄道専門の高校を卒業したって言ってたよ。鉄道の会社に入る人は、みんな、鉄道専門の高校を卒業した人なの?
三浦 :全員(ぜんいん)が鉄道専門の高校を卒業しているわけではないよ。だけど、東京には、鉄道専門の高校が2校あって、湘南モノレールの社員は、そのどちらかの出身者が、わりと多いかな。
:そうなんだね。では、車掌さんが、どんなしごとをしているのか、教えて!
三浦 :車内放送(しゃないほうそう)や、ホーム上でのお客さんの安全確認、ドアの開閉(かいへい)、あとは車内の見まわりや、駅に到着(とうちゃく)後、お客さんからきっぷを集めたりするのが、ふだんのしごとだね。それに、車内で急病人(きゅうびょうにん)が出たときの対応や、車いすのお客さんの乗り降り(のりおり)をお手伝いしたりとか、やることはいっぱいあるよ。
:そんなにたくさん、やることがあるの! 大変だね。
三浦 :うん。湘南モノレールは無人駅(むじんえき=駅員がいない駅)が多いよね。無人駅では、車掌が、駅員(えきいん)の代わりの役目(やくめ)もやっているんだよ。それに、湘南モノレールは、駅と駅の間隔(かんかく)が短いでしょ。その短い間に、多くのしごとをしなければならないから、すごくいそがしいよ。
:湘南モノレールは、ローカル線で、のんびりしているイメージを持っている人が多いかもしれないけど、そうでもないんだね。
三浦 :湘南モノレールの沿線には、工場や学校もあるし、沿線の住宅地から、東京や横浜に通勤(つうきん)・通学(つうがく)しているお客さんも多いから、朝と夕方の、ラッシュの時間帯は、とても混雑(こんざつ)するよ。
朝と夕方は、とても混雑するよ
:ラッシュの時間帯は、車掌さんも大変なの?
三浦 :ラッシュの時間帯は、お客さんが安全に乗車できているかとか、トラブルが発生していないかというようなことを、いつもよりも、もっと注意深く確認しなければならないよ。あと、ドアの近くが混雑していて、中のほうは空いていることもあるので、車内放送で「中のほうに、つめてください」とお願いすることもあるよ。
:車内放送するのって、楽しそうだね!
三浦 :うーん、そうだね。だけど、湘南モノレールの車両もそうだけど、今の鉄道車両は、駅と駅の間で流す「次は西鎌倉駅です」というような案内は、録音(ろくおん)した音声を自動で流すしくみだよ。
:そういえば、そうだね。
三浦 :むかしは、車掌さんが自分の声で放送していて、それにあこがれて、「車掌さんになりたい!」って思った子どもたちが多かったと思うけど。今後は、子どもたちが、車掌のしごとのどういう部分にあこがれて、「車掌さんになりたい!」って思ってくれるのか、ボクはすごく興味(きょうみ)があるよ。
:三浦さんは、車掌として、今後、どういうふうに仕事をがんばっていくの?
三浦 :ボクも、入社してからもう13年がすぎて、後輩(こうはい)も増えてきたよ。だから、先輩(せんぱい)からも頼りにされて、後輩からも慕(した)われる、そういう存在になりたいと思っているんだ。
:そうか。ボクも三浦さんに負けないように、がんばるね! 今日はありがとう。
三浦 :こちらこそ、話を聞きにきてくれて、ありがとう。
(文:森川天喜)
今日の「えのん」くんと、「しょもたん」のコーナー
江ノ電のキャラクター「えのん」くんと「しょもたん」
今日は、何をしているのかな?
電車ごっこ。今日は、ボクが車掌だよ!