こんにちは。ボクは、湘南(しょうなん)モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"だよ。みんな、楽しく夏休みをすごしているかな?
湘南モノレールのマスコットキャラクターの"しょもたん"
湘南モノレールは、大船(おおふな)と江の島(えのしま)の間、6キロメートルを走っているモノレールなんだ。
モノレールを毎日、安全に走らせるために、どんな人たちがはたらいているのかな?
ボクといっしょに、湘南モノレールの社員(しゃいん)のみんなのところへ、話を聞きにいってみよう!
今回は、技術部(ぎじゅつぶ)の安田英樹(やすだひでき)さんと大友基之(おおとももとゆき)さんに話を聞いてみるよ。
技術部の安田英樹さん(左)と大友基之さん(右)
-・-・-・-・-・-・-・-
:安田さん、大友さん、こんにちは!
安田・大友:しょもたん、こんにちは!
:運転士さん、駅員さんや広報さんとちがって、技術部の人たちとは、ふだん、あまり会うことがないよね。どんなしごとをしてるのか、教えてほしいな。
安田 :ボクは車両の点検(てんけん)や整備(せいび)をするのが、しごとだよ。ちゃんと整備をしないと、車両が故障(こしょう)して、走れなくなってしまうからね。
:うわー、責任重大(せきにんじゅうだい)だね。車両の点検や整備って、どこでやってるの?
安田 :車両の点検には、いろいろな種類(しゅるい)があって、その種類ごとに作業の内容や、行う場所がちがうんだよ。
:へー、どんな種類の点検があるの?
安田 :6日ごとに行う検査(けんさ)や3ヶ月ごとに行う検査は、湘南深沢駅の近くにあるモノレールの車庫で、すべての作業を行うことができるんだ。でも、4年ごとの重要部検査(じゅうようぶけんさ)や8年ごとの全般検査(ぜんぱんけんさ)のときは、モノレールの車両を地面に下ろして、部品を分解(ぶんかい)して点検・整備を行うんだ。そのとき、モーターや台車(だいしゃ=タイヤが付いている部分)は、別の会社の工場に運んで、点検・整備しているんだよ。
車庫見学会の様子
車庫見学会の様子
:うーん。漢字がたくさん出てきてむずかしいけど、いろいろな検査や整備をやらなければいけないのは、分かったよ。大友さんは、どんなしごとをやってるの?
大友 :ボクは、駅の施設(しせつ)やケタ(線路)の点検などをしているよ。ほかには、モノレールが安全に走れるように、沿線(えんせん)をふだんは車で走りながら、1年に1回は歩きながら、見回りをするしごともしているよ。
矢印(やじるし)の部分がケタだよ
:えっ、ケタの点検って、どうやってやるの? ケタを点検してるときに、モノレールが走ってきたら、こわいじゃん!
大友 :それはね、夜のいちばん最後の電車のことを最終電車(さいしゅうでんしゃ)っていうんだけど、最終電車が走りおわった後、朝いちばんの始発(しはつ)電車が走りはじめるまでの間の時間に行うんだ。始発電車を遅らせるわけにはいかないから、時間との勝負(しょうぶ)だよ。
:ということは、深夜の真っ暗な中で、点検作業をするの? 真っ暗だと、なにも見えなくない?
大友 :点検作業は、点検車っていう作業用の車両に乗って行うんだけど、点検車には、大きなライトも付いてるから、とっても明るいんだよ。この点検車で進みながら、ケタの中のモノレールのタイヤが走る面を補修(ほしゅう)したり、点検したりするんだよ。
点検車に乗っている大友さん
点検車を使って、夜、点検作業を行っているよ!
:点検車、楽しそう! ボクも乗ってみたいな。ところで、安田さんは、今後、やってみたいことには、どんなことがあるの?
安田 :そうだね。最新型(さいしんがた)の5000系車両も、2024年にはデビューから20周年をむかえるので、そろそろ、次の新しい車両をつくる話が出てくると思うんだ。そのときは、今までの車両整備の知識と経験をいかして、良い車両ができるように、貢献(こうけん)したいなと思ってるよ。
:大友さんは?
大友 :湘南モノレールは、開業してから50年が経っているので、今後は、ポイントとか、大きな施設の部品を交換(こうかん)していかなければならないと思うんだ。これは大変な作業だから、なるべく効率(こうりつ)よく進められるように、いまから、いろいろと考えて、準備しておかなきゃならないと思っているよ。
:技術部の人たちは、"縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)"だね!
安田・大友:しょもたん、そんな、むずかしい言葉を知ってるんだ!
:安田さん、大友さん、今日は話をしてくれて、どうもありがとう。
安田・大友:どういたしまして!
(文:森川天喜)
今日の「えのん」くんと、「しょもたん」のコーナー
江ノ電のキャラクター「えのん」くんと「しょもたん」
今日は、何をしているのかな?
モノレールの車庫(しゃこ)に来たよ。大きいね!