：石野さん、こんにちは！今日はたくさん、話をきかせてね！

石野　：しょもたん、こんにちは！うん、なんでもきいて！

　　　：じゃあ、さっそく質問するね。石野さんは、どうしてモノレールの運転士になろうと思ったの？

石野　：ボクは、小さいときから電車の運転士になるのが夢だったんだ。だから、鉄道のことを専門（せんもん）に勉強する東京の高校を卒業（そつぎょう）して、湘南モノレールに入ったんだ。

　　　：なんで、ほかの鉄道会社じゃなくて、湘南モノレールに入ったの？

石野　：高校生のときに藤沢市に住んでいて、3年間、通学で湘南モノレールを使っていたんだ。だから、湘南モノレールのことは、よく知っていたんだよ。高校の同級生を地元につれてきて、いっしょにモノレールに乗ったこともあったよ。はやいスピードでドーッと走る感じに、みんな、おどろいていたな。

　　　：ふーん、そうなんだ。ところで、湘南モノレールは、高いところを、空を飛ぶようにして走っているじゃない？　運転士さんは、こわくないの？

石野　：うーん。ボクは、お客さんとして、ずっと乗っていて慣れていたから、高いのはそんなにこわくなかったかな......。
ところで、話は変わるけど、しょもたんは、いま、なんさいだっけ？

　　　：ボクは、2013年の7月19日生まれだから、ついこの前、8才になったばかりだよ。

石野　：じゃあ、湘南モノレールの歴史（れきし）のことは、あまり知らないのかな？

　　　：うん。あまり知らないかも。

石野　：今日、しょもたんが来るって聞いたから、しょもたんに、湘南モノレールの歴史のことを、すこし、教えてあげようと思ってたんだよ。

　　　：わー、うれしいな！

石野　：湘南モノレールはね、いまから50年いじょうも前の1970年3月に開業（かいぎょう）したんだよ。車両（しゃりょう）は、はじめは300形、次に400形、その次に500形がデビューして、いまは最新型（さいしんがた）の5000系が活躍（かつやく）しているよ。

　　　：へー！　石野さんは、ぜんぶの車両を運転したことがあるの？

石野　：ううん。ボクも湘南モノレールに入って、まだ14年目だから、じつは、そんなに昔のことは知らないんだ。ボクが運転したことがあるのは最新型の5000系と、1つ前の500形だけだよ。

　　　：500形と5000系は、ぜんぜんちがうの？

石野　：同じモノレール車両だけど、500形は2つハンドルがあるツーハンドル、5000系はハンドルが1つのワンハンドルで、運転のしかたがぜんぜんちがうよ。それから、5000系は新しい時代につくられた車両だから、コンピューターで自動化（じどうか）されている部分が多いのも、とくちょうだよ。

　　　：へー、同じモノレールの車両なのに、いろいろと違いがあるんだね。知らなかったな。あと、5000系は車両ごとに色がちがうよね。

石野　：うん。車体の窓の下に引かれているラインが、赤・青・緑・黄・紫（むらさき）・黒・ピンクの車両があるね。しょもたんの頭の上にある虹（にじ）と同じ7色だね。

　　　：あー、ほんとだ！　でも、虹は赤・橙（だいだい）・黃・緑・青・藍（あい）・紫の7色だから、ちょっとちがうんじゃないかな？　まあ、いいや。それより、石野さんは、運転士として、今後、どんなことをめざしてるの？

石野　：ボクが、いま、めざしているのは、これから運転士になりたい人に運転の技術（ぎじゅつ）などを教える指導運転士（しどううんてんし）になることだよ。

　　　：運転士の先生ということ？

石野　：そうそう。運転士はお客さんや車掌（しゃしょう）さんなど、たくさんの人の命（いのち）をあずかるしごとだから、技術だけじゃなくて、安全にたいする考えかたも、後輩（こうはい）たちに、しっかりと伝えていきたいと思っているよ。すこしむずかしい話だったかな？

　　　：むずかしいけど、なんとなく分かるよ。事故（じこ）がおきたら、たくさんの人がケガをしたりして、大変だもんね。石野さん、これからも安全運転で、がんばってね！

石野　：しょもたん、今日は来てくれてありがとう。また、遊びにきてね！