2020年3月7日、大船-西鎌倉間の部分開業から50周年の節目を迎えた。2020年は、開業50周年の年であることに加えて、江の島が東京オリンピック・パラリンピックのセーリング競技の会場にもなっており、いやが上にも期待が膨らんでいた。
ところが、この祝賀ムードに水を差すように、年明けから日本にも上陸した新型コロナウイルスが徐々に広がり始めた。この事態を受けて、開業50周年記念式典は内容を縮小、時間を短縮して実施せざるをえないと判断した。
3月7日の式典は、鎌倉市の松尾崇市長、開業50周年記念ロゴマークコンテストで最優秀賞を受賞した鎌倉市立深沢小学校4年生の所竜誠君、報道関係者のみが出席し、11時15分~11時半まで大船駅ホームで開催した。
開業50周年記念式典にて
式典では、まず、所君がデザインした、モノレールの窓が七色の「虹」で表現されているのが印象的な記念ロゴがお披露目された。続いて、湘南モノレールの尾渡社長から所君に賞状が授与された後、記念ロゴマークが所君から乗務員に手渡された。
記念ロゴマークを取り付けられたレッドライン車両(開業50周年号)は、松尾市長、所君、尾渡社長、西野大船駅長の「出発進行」の合図とともに、次の50年に向けて出発した。
次の50年に向けて、出発進行!
筆者より読者の皆様へ
湘南モノレール江の島線は、昨年3月7日の開業50周年に続き、今年2021年7月2日には全通50周年を迎えます。今回の連載は、これを記念して執筆させていただきましたが、沿線の歴史を記録として残す良い機会となりました。
全50回という長期連載に、最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。読者の皆様に厚く御礼申上げます。森川天喜