1970年3月7日、湘南モノレール江の島線は大船駅―西鎌倉駅間(4.7km)で部分開業を果たした。
その前日の3月6日には11時から大船駅ホームで、中村梅吉モノレール協会会長、山本正一鎌倉市長、足立一郎湘南モノレール社長、および報道陣など約100名が出席し、横浜市消防局のブラスバンドのマーチを伴奏に、花電車の前でくす玉を割るなど「発車式」が執り行われた。
大船駅ホームで行われた発車式(開業式典)
湘南深沢付近を走行する「祝開業」のヘッドマークを付けた300形車両
続いて、正午から深沢の車庫横の広場に会場を移し、約1,500人の関係者を招待して盛大な「開通記念式」も行われた。
開業時の運転ダイヤ等は、以下の通りである。
■運転ダイヤ
始発 大船:5時55分、西鎌倉:6時8分終発 大船:23時、西鎌倉:23時12分朝夕のラッシュ時は7.5分間隔、そのほかは15分間隔。休日は終日15分間隔。
■速度・所要時間最高速度75km/h、平均速度41km/h、大船-西鎌倉間所要約8.5分。
■運賃
大船-町屋:40円、大船-深沢:50円、大船-西鎌倉:70円。
■車両・輸送量
300形2両固定編成×5編成(開業時4編成、直後に1編成増備)。1編成あたりの乗車人員は、座席定員96人、定員208人。7.5分間隔運転の場合、1時間あたりの最大輸送人員は、約2,600人(満員時324人×8本)。