第1期線(深沢―町屋)に続いて、第2期線(大船―町屋、深沢―鎌倉山変電所)の工事も進み、山崎駅(開業時に富士見町に改称)付近から鎌倉山変電所付近までの約2.5kmが1969年7月中にほぼ完成し、8月から同区間で試運転と見学者の試乗ができるまでになった。
試運転の様子もビデオで見てみよう。
【ビデオ音声】
試運転が始まった。実際に車両を走らせての各種テスト。車体や台車に掛かる応力や振動。
安全運転のためのATS、CTC、列車無線などが備え付けられる。
懸垂型モノレールでは転轍操作も簡単にできる。
営業運転を目前に控えてのいろいろなテスト。実際にモノレールを走らせての桁や支柱の応力テスト。
万一の場合の救急車も用意された。
専門用語が多いので説明すると、ATSは自動列車停止装置(Auto matic Train Stop)の略、CTCは列車集中制御装置(Centralized Traffic Control)の略、転轍操作はポイント切り替え操作のことである。
なお、1969年4月から10月までに試乗に訪れた顔ぶれの中には、海外からの視察や外交官の名前も見られ、この時期におけるモノレールへの関心の高さがうかがわれる。
1969年4月から10月までに試乗に訪れた顔ぶれ
04月02日 三菱重工業守屋常務一行 |
04月11日 ベルギー副首相、運輸通信相一行 |
05月17日 日本モノレール協会総会出席者、記者団 |
06月06日 フランス大使館カンドー氏、ほか |
07月25日 生命保険会社一行10名 |
08月13日 神戸市会議員団7名、ほか |
08月19日 フランス ツールーズ市5名 |
08月23日 日本興業銀行4名 |
08月25日 日本モノレール協会主催見学者団40名 |
09月03日 京浜不動産6名 |
09月06日 運輸省係官その他15名、神戸臨海開発3名 |
09月11日 東電藤沢支店長、ほか6名 |
09月18日 鎌倉市内官公庁会20名 |
09月20日 清水建設、ほか7名 |
09月22日 東京都議等3名 |
09月26日 陸運局監査官2名 |
09月27日 東急車輌副社長等3名 |
10月02日 国鉄宮地技師長、ほか5名 |
10月03日 三菱重工業金田常務、ほか12名 |
10月09日 運輸省鉄道局電気課10名 |
10月17日 鉄道技術研究所員20名 |