続いて、支柱の建植と軌道桁の架設工事の様子もビデオで見てみよう。
【ビデオ音声】
現場では、支柱の建て方が始まっている。
支柱を基礎に固定する32本のアンカーボルト。
支柱の上には懸垂型モノレール独特のアームが継ぎ足される。
支柱と支柱の間隔は直線部で最大36m、曲線部の最も短いスパンは18mである。
桁を取り付ける。この桁は地震の場合にも、絶対に柱との結合が離れないように工夫されている。
ゆっくりと、しかし着実に伸びていく桁。
こうして、工事開始からほぼ1年後の1969年1月には、第1期線(深沢―町屋)における支柱建植および軌道桁架設・調整を済ませ、1月24日に通電試験が実施された。
トピック 軌道桁の外観の違い。内リブ型と外リブ型
普段、何気なく見ている湘南モノレールの軌道桁。区間によってその外観が異なることは、意外と知られていない。第1期線として試験も兼ねて最初に建設された湘南町屋駅と湘南深沢駅間は、美観を考慮して側面版を外面に出し、補剛材を内面に入れた「内リブ型」にした。しかし、第2期線以降は製作費の低減を図り、「外リブ型」にしたので蛇腹のような外観になっている。
内リブ型軌道桁(湘南深沢付近)
外リブ型軌道桁(富士見町付近)