夕暮れ時が近づいてきたので、入り口前のチューリップたちに別れを告げて、サムエル・コッキング苑を後にしました。
バイバイ。また来年。
フィルムを撮り終えたのでチェンジ。ここから先は富士フイルムのPRO400Hを使っています。日が傾き始めたころの江の島の雰囲気も好きです。
階段をくだっていると、どこからともなく猫が現れて「先導するよ」と言わんばかりにずっと前を歩いてくれました。私はわりとこのあたりに詳しいのだが......すまん、猫......と思いながらついていきました。
江の島大橋の電灯にはトンビがとまっていました。ピーヒョロローという甲高い鳴き声を聞くと江の島に来たなあという気持ちになります。
湘南江の島駅からモノレールに乗って大船へ向かいます。
明らかにウキウキしている小さな男の子が乗車していました。だいぶ慣れてしまったけれど、湘南モノレールってなかなかスリリングな乗り物ですよね。子供の頃、ガタガタ揺れるこの乗り物がちょっと怖かったことを思い出しました。
大人になったいまは、このジェットコースターのような揺れを楽しんでいます。西鎌倉駅直前の、車体がナナメになるところが好きです。普通の電車ではなかなかお目にかかれませんよね、この光景......。
シートの深い青色も好きです。日に照らされると、なんともいえない良い色になるのです。
懸垂式のモノレールだからこそ、味わえる景色があります。湘南モノレールに乗ると、帰り道も面白くて、休む間もなく窓越しにたくさん写真を撮ってしまいます。
大船駅を降りると、淡いピンク色をしたお雛様の飾りが眼に飛び込んできました。今日はやはり春を感じる一日だったのかな?と思います。
真冬の江の島も、夏とは違った魅力に満ちていました。色がないのかな?と思いきや、まったくそんなことはありませんでした。夏よりは人が少ないので、落ち着いて楽しみたい方には最適だなと思いました。わたしもおひとりさま満喫勢なので、冬の江の島のゆったりした雰囲気はとっても好みでした。また休みの日にひとりで訪れたいです。