こんにちは。「いい線いってる夜(よ)」です! (ちなみに記事の執筆は、鉄塔の加賀谷が担当しております。)
第1回に引き続き、湘南モノレールの「線」に沿って歩き、それぞれが見つけたいい線をご紹介したいと思います。
前回は主に鉄塔と電線でしたが......
コックさんのドラキュラ?!
ここまで、ゴムホースを全然見つけられていない我々。
ゴムホースを求め、富士見町駅の北西の住宅街へと進んでいく。
石山「なかなかゴムホースないですね〜」
中島「ゴムホースって住宅街に多いので、もうちょっと歩いたら見つかると思うんですが...」
加賀谷「あっ.........!......すみません、また鉄塔ありました...! 」
中島さんは目当てのゴムホースに全然出会えていないのに、私だけ鉄塔を満喫してしまって、なんだか申し訳ない気持ちだ。
ゴムホースの方が絶対数が多いというのに、また鉄塔に出会ってしまった
近づいてみると、会社の敷地内に2基の鉄塔が建っていた。
どうやら1つの鉄塔に複数の路線が通っているようだ。
下の送電線6本は、地上に引き込まれている
全部で12本ついている送電線のうち、上の6本はそのまま次の鉄塔につながっているが、下の6本は地上に引き込まれる線と次の鉄塔に繋がる線とに分かれている。
中島「何を作っている会社なんですかね?大きい!」
加賀谷「何でしょう?めちゃくちゃ電気を使ってるんでしょうね...。」(帰って調べたら、鋳鉄の会社でした!)
鉄塔の左右に伸びる腕のようなパーツは「腕金」と呼ばれ、送電線を支えている。その腕金、普通は上から短い、長い、短いというように、真ん中が一番長くなるように取り付けられるのだが、地上に送電線を引き込む時は一番上からだんだん短くなるように取り付けられる。
その姿がドラキュラがマントを広げている様子に似ているため、鉄塔ファンの間では「ドラキュラ型鉄塔」という愛称で呼ばれている。
鉄塔は無機的な存在なのに、その形を他の生き物に例えることが多く、面白い。
てっぺんの部分に電線が2本取り付けられたものは、コック帽をかぶっているように見えることから「コックさん型鉄塔」と呼ばれる。つまりこの鉄塔は「コックさんのドラキュラ型鉄塔」だ!
団地のゴムホースは、きちんとしてる
工場を通り過ぎると、小さな団地が。
中島「あ! ゴムホースありました。」
中島さんが示した先には団地のゴミ置場が。フェンスで囲まれたその中に、綺麗に収納されたゴムホースがあったのだ。
きちんと手入れのされたゴミ置場に、きちんと片付けられたゴムホース
加賀谷「私も団地に住んでるんですけど、団地って管理の人がきちんとゴミ置場とかを綺麗に維持してくれることが多いから、道具とかが美しく収納されてますよね。」
石山「ホントだ!他のゴミ置場も同じようにゴムホースがぶら下げられてる〜! 」
そのあと見たどのゴミ置場にも、綺麗にまとめられたゴムホースがフェンスにかけられていた。
団地のゴムホースは、きちんとしている。私の生活よりきちんとしているなぁ。
同じ道なのに、違う景色
団地で一度ゴムホースを発見して以来、次々とゴムホースが目に入るように。
民家の庭先に、ほぼ必ずと言っていいほどゴムホースがあるのだ。
ゴムホースのお立ち台
嬉しさが有り余る人たち
嬉しすぎて、ゴムホースと記念撮影までした。
加賀谷「ゴムホースハンター・中島!!...みたいな。」
先ほどの団地のゴムホースとはまた違い、民家のホースは無造作に放置されたものも多い。くるくると綺麗に巻かれて片付けられたものもいいが、使ってそのまま放置、リールがあるのに巻き取らない...など、使う人の性格が表れているゴムホースも面白い。
青いホースにちょっとだけ緑のホースが継ぎ足されてる!
石山「これ、さっきと同じ道ですよね?」
加賀谷「一周して、ぽりぽり麺を買ったあたりまで戻って来ちゃったんですね。」
石山「同じ道を歩いているのに、行きでは見つけられなかったホースが、帰りには見つけられるのって不思議ですね〜!」
加賀谷「ホントですね。見る方向によってこんなにも目線が変わるとは!」
巻くほどではないけれど、ホースの先端が地面につかないように蛇口に引っ掛ける心遣い
ゴムホースを見ている時、そこに人はいないが、使っている人の姿が目に浮かぶ。
どんな人がどんな風にゴムホースを使っているのか、その答えは知りようもないが、想像しながら風景を見るのが楽しいのだ。
(第3回につづく)