毎度「ジェットにGO!GO!!」をご覧いただき、ありがとうございます。前回までは江の島への玄関口、湘南江の島編をお届けしましたが、今回からは新たな旅の始まりです。新しい発見を求めてGO!GO!!です。
■ 【mission 9】-湘南深沢編- 谷にある駅
湘南江の島駅から大船方面へ戻ること4駅と8分。湘南深沢駅へとやってまいりました。沿線を気まぐれに移動するにはいい距離感です。今までを思い出してみると、大船駅は都市的な魅力があり、一方で湘南江の島は自然と人々の暮らしが調和するような魅力がありました。めまぐるしく変わる車窓風景もジェットコースターと言われる由縁ですね!
湘南深沢駅はそんな両端の駅から、ほぼ中間に存在している駅です。駅から周りの風景を見渡すと、何となく和洋折衷とでも表現したくなるような、不思議な魅力を感じます。
駅がある場所も山と山に挟まれた、谷間に位置しています。まるでジェットコースターの発着場所のようです。駅の前後では急勾配を体感できますよ。駅が谷間の低い位置にあるおかげで、高い場所では遠景まで広く見渡すことができます。この日は富士山がばっちりと見えていました。
ここまで風景が良いモノレールは他に見当たりません。絶景の富士山とモノレールを絡めて撮影するときは、以前にもご紹介したライブカメラでの情報収集がオススメです!
このような風景的に写真を撮るときには、絞り(F 値)を大きく設定すると、より綺麗な写真に仕上がります。F 値は8~11 あたりの設定がおすすめです。
また湘南モノレールの本社も駅の近くにあり、鉄道ファンには見逃せない場所でもあります。駅前には広大な平地が広がっていますが、ここにはかつて鉄道の車両工場がありました。土地の広さから考えて、鉄道産業そのものが街の発展に大きく関わっていたのだろうな・・・と想いを巡らせてしまいます。
その広大な場所ではイベントが開かれることもあります。先日訪れた時には巨大なサーカスが催されていました。ピンクの派手なテントは硬派なモノレールとは一見ミスマッチのように思いますが、両者のギャップが不思議な世界観を生み出していました。これも湘南深沢の不思議な魅力でしょうか。非日常の光景に思わずシャッターを切ってしまいます。
また、沿線に潜んでいる(?)レアなものにも心が惹かれます。例えばこの信号機もその一つです。モノレールの高さに合わせて、身長が縮んでいます。愛しさを感じるアイテムの一つです。駅前からの日には、おしゃれな街路灯もありますが、こちらも低身長に作られています。昼間だと分かりづらいですが、夕暮れでは良いアクセントとなりそうですね。
前述の通り、湘南深沢駅は谷間(タニアイ)に位置しています。湘南町屋駅から下り勾配、江の島に向かって鎌倉山を越してゆく...モノレールは急勾配を駆け下りて、また坂をスイスイと登って行きます。
そんな坂を意識していたら、このような写真が撮れました。"坂の上の雲"ならぬ、"坂の上のモノレール"。届きそうで、届かない。そんなイメージで撮影をしました。モノレールはいつ見ても不思議な存在感があります。
さて、今回から始まった湘南深沢編ですが、見れば見るほど"発見"が待っていそうな駅です。次回からも色々な被写体を見つけて、バシバシ撮影して行きましょう!