こんにちは。写真家の大村祐里子です。
ここしばらく、花や自然に注目した内容が多かったので、6月のフィルムdeブラーンは志向を変えて、街歩きをしてみたいと思います。湘南モノレール沿線で「街」というと、やはり大船が思い浮かびます。ということで、今回は大船駅の近くを散策してみることにしました。
使用したカメラは2台。
1台目は、Leica R5、レンズはSUMMICRON-R 35mm F2。2台目はKONICA HEXAR(コニカ ヘキサー)、レンズはHEXAR 35mm F2です。フィルムは全てKodak PORTRA400。2台とも35mmのレンズがついており、いずれも「銘玉」と呼ばれているものです。あえて、どの写真をどのカメラで撮ったかと書かないようにしますので、機材がお好きな方は「これはどちらのカメラかな?」と想像しながらご覧くださいませ。
それでは大船駅を出発し、街歩きスタート。
大船駅の東口を出ると、目の前に商店街があります。
私はこの商店街の、レトロな感じが強く残っているのに活気がある、そんな空気感が大好きです。
どこか懐かしい雰囲気のお店がたくさんあります。小さいころによく見かけたようなお肉屋さんも。ついつい、お店の前で立ち止まってしまいます。
雑然としているところも魅力のひとつ。長い商店街なので、歩いているだけでも飽きません。
場所によっては、街角から湘南モノレールの線路を望めるポイントもあります。車両が通った瞬間にパシャ。
大船というと......商店街はもちろんですが、脳裏に浮かぶのは「観音さま」です。東海道線のホームに降り立って、穏やかにほほえむ白い観音さまの姿を目にすると「ああ、大船に来たな」という気分になります。この光景が、私の中の「ザ・大船」です。
観音さまがいらっしゃるのは、西口の目の前にある、大船観音寺です。記憶を辿ると、最後に訪れたのはおそらく中学生のとき。そこから20年以上経っているので、もしかしたら中の様子も変わっているかもしれないと思い、久しぶりに大船観音寺へ行ってみることにしました。
西口の目の前に大きな看板が出ているので、場所はすぐにわかります。
急な山道を登ります。いい運動です......。まっすぐに伸びた竹が青くてうつくしい。
少し登ると、大船駅と、ロータリーを望めます。
つづく