周辺には他にも幾つかポイントがあります。視点の位置(高さ)により富士山とモノレールの関係が変わってきます。
写真Cは富士山とモノレールの高さの差が少なくなっています。
写真C
写真Dも良いのですが、電線が煩わしいのが残念です。
写真D
富士山とモノレールがほぼ同じ高さになるような場所もあります。モノレールが近いので、ちょっと移動するだけで見た目の変化が大きくなるのです。写真Eは、全体を俯瞰するには良い場所です。やはりかつてダイヤモンド富士撮影に来たことがある場所でした(2007年3月29日)。
写真E
モノレールから100mの範囲の可視エリアは、大船駅から湘南江の島駅までの間に断続的に見られます。ただ、標高が低ければ建物などに遮られ富士山は見えません。富士見町駅や湘南深沢駅付近がそうでしょう。例外はありますが、それは後で述べます。鎌倉山4丁目付近のように可視エリアになっていても、モノレールがトンネルを通っていれば無理なことです。目白山下駅の近くには可視エリアがあり片瀬山公園がありますが、モノレールはやはりトンネルを通っています。公園も樹林のため富士山は見えないと思います。こうしてみると、モノレールを間近に見ることができる場所としては、湘南町屋駅の東側の地域がベストポジションではないでしょうか。
湘南町屋駅周辺のポイント(カシミール3Dで地理院地図などを使用)
念のため、SNSで紹介された小袋谷跨線橋にも行ってみました。跨線橋なので、周りより少し高くなっています。この僅かの高まりが平地の場合重要なのです。先に例外と述べたのがこの場所です。ここは、湘南モノレールの橋脚の中で唯一富士山型になっているところでもあります(写真F)。
写真F 小袋谷跨線橋
湘南モノレールのサイトで知り、それがどこなのか気になっていました。グーグルストリートビューをたどって見つけてはいました。湘南モノレールは道路の上を走っている区間が多いので、グーグルストリートビューでたどりやすいのです。それはともかく、偶然にも富士見と関係のある場所だったのです。写真Gのように、左に富士山型の橋脚とモノレールがきます。右にギリギリ富士山を望むことができます。反対側の歩道からだと富士山がもっとはっきり見える可能性がありますが、撮影時点では工事中でスペースがありませんでした。
写真G
以上、現地調査をもとにして述べましたが、地図からの読み取りで判断したものもあります。可視マップを利用した富士見の精度を高めるためにも、地元にお住まいの皆さんの情報をいただきたいとところです。