いよいよ湘南江の島編の最終回、第4回目です。今まではオーソドックスな鉄道写真を撮影していましたが、やはり湘南の海を感じるカットも欲しいところです。湘南らしい鉄道風景写真を目指して、歩き回ります。
今までは軌道の近くから撮影していましたが、遠い場所から風景をメインに狙ってみましょう。以前の記事では撮影場所は列車からロケハンすると良い、と書きましたが、さすがに遠景のポイントまではわかりません。その時はどうやって撮影場所を探すのか。その答えは地図を確認して、遠景で撮れそうな場所を推測すること。つまり勘です。これが意外に大変なのです・・。
今回も何とか湘南の海と列車を絡めたいと、周辺を歩き回ります。モノレールは街並よりも高い場所を走っています。海と絡めるにはさらに高い場所から狙う必要がありそうです。街を抜け、くねくね道を行き、坂を登ると・・・見えてきました。やや撮影できそうなアングルの自由度は少ないですが、やっと見つけた理想の風景です。ここでは望遠レンズを活用して撮影します。
湘南江の島駅を遠くから狙います。この場所から撮影すると、海までの距離は目と鼻のさきです。一度で良いのでこんな素敵な場所に住んでみたいものですね。海にゆき放題、モノレールも乗り放題・・・なんと素晴らしい場所なのでしょうか。
夏の海も良さそうですが、撮影には空気の澄んだ季節が理想です。撮影地までは結構歩きましたが、寒い日の運動には丁度良いぐらいでした。
沿線での撮影を終えて、再び駅に戻ってきました。昼間の撮影とは違い、斜光線が眩しい時間となりました。寒い季節は太陽が出ている時間は短いですが、ドラマチックな場面に出会えます。最初は短い撮影区間でどうなることかと思いましたが、振り返ってみると充実した撮影行でした。これも湘南モノレールの奥深さですね。
行きの撮影では見逃していましたが、こんなところに車両の姿が描かれていました。ひっそりとした存在ですが、確かなモノレール愛を感じます。さて、ここからは駅でのスナップ撮影を楽しみたいと思います。これも鉄道写真の魅力です。
駅でのスナップは時に驚くようなアングルも見つけることができます。この写真も一見すると、向かってくる列車を真正面から、危険な場所で撮影したように見えるかもしれません。しかし、実際はこのポジションは軌道の終端部にある柵の後ろから望遠レンズで安全に撮影したものです。終点ならではの光景ですね。
鉄道の撮影において最も重要なことは、プロ・アマ問わず安全運行の妨げにならないよう行動を心掛けることです。いくら写真が撮りたいからといって、鉄道会社や乗務員・お客さまの妨げになるような行動は慎んで常識の範囲内で撮影をしましょう。自分勝手な行動をする人はもはやファンとは言えませんね。安全な場所からも迫力がある写真は十分に撮影できるものです。
終着駅は列車も折り返しの時間まで少々停車しますので、走行中には見ることが出来ないであろう、車両の細部もじっくりと見ることができます。
思い出多い、湘南江の島駅でした。終着駅から新たな旅が始まります。さて次回はどんな写真が撮れるのか、まだまだ「ジェットでGO!GO!!」は続きます!!