新林公園の散策路を歩きながら、道端に咲いていた花を撮ろうとしたら......カメラのシャッターが切れなくなりました。ファインダー内のランプも全く点灯せず。直感的に「やばい」と思いました。
これは、LeicaのRシリーズにありがちな、ボディの突然死です。先代もこのように逝ってしまったので、すぐに状況を理解できました。改めて、電子回路が入ったフィルムカメラを使うには覚悟が必要だと実感しました......。
この日はカメラを一台しか持っていなかったので、泣く泣く撮影を諦めました。しかし!すぐに帰宅するのではなく、そのままカメラ屋さんへ行って、同じシリーズの、別のボディ(Leica R5)を購入しました。だってRシリーズが好きなんですもの。ただでは終わりませんよ......。
ということで、別日に、新たに購入したLeicaR5を持って、再び新林公園へやってまいりました。
芝生広場にはほぼ満開の梅が!前回訪れたときはまばらな印象だったのですが、時期をずらしたおかげで、綺麗な梅に出会えました。カメラのトラブルよ、ありがとう(前向き)。
園内には、ちらほらと、梅の写真を撮影されている方が。花独特のツンとした香りではなく、いつまでもそこにいたいと思うような、甘くて優しい梅の花の香りが辺りを包んでいました。
私見ですが、快晴よりも、どんよりとしたお天気の下で観賞する梅が一番美しいように思います。儚さが倍増する、といいますか。
拾った梅の花を、手のひらに乗せてみました。丸くて可愛い。私は、桜も好きですが、梅の方がもっと好きです。本格的な春はもうすぐだよ、と教えてくれるいじらしい感じが好きなのかもしれません。
芝生広場の真横には、中に入れる古民家があります。ひんやりと薄暗くて、落ち着きます。
土間には、脱穀に使われていたと思われる器具が置いてありました。お散歩の途中でタイムスリップした気分です。
古民家を出て、お散歩を続けます。「吹上絞り」という名前の椿が道端の至るところに落ちていました。吹上絞りは、霜降りっぽくてゴージャスなので、散ったあとも存在感があります。見かけるたびに撮ってしまいます。
タコ......?
芝生広場の先には湿性植物区があります。この時期は何か見所があるわけではなさそうでしたが、緑色に光る湿地があやしい感じでよかったです。
つづく