弁慶に何か書かせる義経
江ノ電と言えば緑の電車のイメージですが、いろんな車両があるんです。
すぐ横を走り抜ける江ノ電から風を感じながら、南へと向かいます。
江ノ電の腰越駅。道路を走る江ノ電とはここでお別れ
満福寺への石段
さらに南へ5分ほど歩くと、次のオススメスポット・満福寺への石段がありました。ちなみにここは踏切。建物スレスレを通る江ノ電も、鎌倉散策の見どころですよね。
とはいえやっぱり近すぎて、毎回「わ」っと声が出ます。
石段を登ると、満福寺がお出迎え。
満福寺は源義経ゆかりの寺。平家討伐後、兄・頼朝の命に反したという理由で鎌倉入りを許されなかった義経は、頼朝に宛てた書状で無実を訴えました。
「腰越状」と呼ばれるその書状の下書きをしたためたのが、ここ、満福寺なのです。
「義経腰越状」の像もあります。
筆を執る弁慶を見つめる義経......
これは大喜利の予感です。「写真で一言」ならぬ「像で一言」といきましょう。この像に一言加えて下さい。
西村 「忘れた物は?」「保冷バックに入った豚まんです」
井上 「平家を討伐した帰りに、新大阪で豚まん買ったんですね」
村田 「西村さん、書くの早かったですね」
西村 「これ、数日前に僕が実際にやっちゃったんです」
ヤスノリ 「宿題は自分でやらないと身につかないのに......」
西村 「弁慶が代わりに解いてるんだ」
井上 「この長さ、作文を書かせているかもしれないですね」
宮田 「しかもちゃんと書くか見張ってる」
井上 「TOEICの試験監督がめっちゃ近い」
ヤスノリ 「すぐ横で見てる」
西村 「町で受験するの一人しかいなかったのかな」
村田 「TOEICだけど筆で答えるんですね」
村田 「印刷所待たせてるんだよ!早く描け!!」
井上 「義経、編集者だったんですね」
西村 「弁慶は週刊の連載持ってるのかな」
宮田 「印刷所が待ってるならもう書かないとダメだね」
西村 「怒ってる先生が仕事の続きをはじめたところ」
西村 「これはね、弁慶が先生で、義経が怒られてます」
井上 「あ~! 一通り怒り終わったところ!」
ヤスノリ 「義経もいつ帰ったらいいかわからないんですね」
西村 「終わったかな......と思うと、『だいたいな......』とか言い出すの」
井上 「そうとしか見えなくなってきた」
義経→生徒、弁慶→先生のイメージでもう一度見てみましょう。
腰越状で許しを請う義経でしたが、その願いは受け入れられず、義経はやむなく京都に引き返すことになりました。
我々は引き返すことなく先を急ぎましょう。
海が見えてきました。
浜辺から鎌倉高校前へ
湘南江の島駅から南へ南へと歩き、ついに海にぶつかりました。目の前に相模湾が広がります。
波打ち際まで迫る宮田&西村
湘南といえばやはり海。広い意味での「オススメスポット」と言えるでしょう。となれば、ここでも大喜利をしてみましょうか。
浜辺でホワイトボードを抱えるみなさん
お題は「新しいマリンスポーツを考える」。ヤスノリさんからの出題です。
井上 「海割り」
ヤスノリ 「モーゼだ」
西村 「これは距離を競うんですか?」
井上 「距離を競う部門と、幅を競う部門があります」
宮田 「ビーチ将棋」
宮田 「潮が満ちる前に打ち終わらないとダメ」
村田 「駒が流れちゃいますね」
井上 「木製だから飛車とかプカプカ浮くんでしょうね」
ヤスノリ 「早くタンカーを見つけた人が勝ち」
ヤスノリ 「水平線をじーっと見て、見えたら挙手」
井上 「動きのない競技......!」
西村 「それは視力検査なのでは?」
そろそろ日もかげってきました。ここからは海沿いに、国道134号線を東へ。ゴールが見えてきました。
江ノ島電鉄 鎌倉高校前駅
踏切付近に人がたくさんいます
鎌倉高校前駅は、アニメ『スラムダンク』の舞台となった街。駅そばの踏切は、ファンの「聖地巡礼」の場所でもあるのです。行き交う人々の言葉は中国語や韓国語。アジアのスラムダンクファンが訪れます。
江ノ電と湘南の海を写真に収めるため、江ノ電の通過を待つ
ではここを最後の大喜利ポイントにしましょう。お題はシンプルにこの光景から......
「みんな、どうして集まっているんですか?」
村田 「沖のほうで長澤まさみが素潜りしてるというTwitter情報」
井上 「デマだ」
ヤスノリ 「みんな完全に踊らされている」
西村 「ネットは怖いな」
西村 「そういう趣味の人たち」
ヤスノリ 「身も蓋もない」
井上 「もう疲れちゃったのかな?」
ヤスノリ 「え?あなたもその手紙で呼ばれたんですか?」
西村 「謎の組織からの招待状が」
井上 「惨劇の幕開けじゃないですか」
ヤスノリ 「犯人もいっしょに紛れているパターンでしょうね」
最後のお題に頭を悩ませる一同......おや?メンバーが増えている......?
社長!
湘南モノレール株式会社代表取締役、尾渡社長じゃないですか! まさかの緊急参戦です。
社長 「踏切をモノレールが横切るかも?」
井上 「これですよ!」
西村 「これまで僕ら、モノレールに全然絡めてなかったですよね......」
宮田 「忖度のソの字もない」
ヤスノリ 「今まで何をやってたんだ」
予想に反してちゃんと江ノ電が横切りました。
湘南江の島駅を出発して、龍口寺→江ノ電もなか→満福寺→鎌倉高校前と歩いてきました。風光明媚な散歩コースも、大喜利のお題を挟んでみるとまた違った形に見えてきます。観光の楽しさと、想像の楽しさ。1つのコースで2度おいしい。
湘南鎌倉は散歩道の宝庫。またみんなでホワイトボードを抱えて、ブラブラと散歩できたらと思います。
江ノ島に光が差す光景はとてもきれいでした