こんにちは。写真家の大村祐里子です。
1月のフィルムdeブラーンは「日比谷花壇大船フラワーセンター」(以下、フラワーセンター)へ行ってみます。フラワーセンターは、昔から大船駅の近くにある植物園です。もともと「神奈川県立フラワーセンター大船植物園」という名前で神奈川県が運営していましたが、2018年4月から運営者が変わり、名称も「日比谷花壇大船フラワーセンター」と変更になったようです。
小さいころ、片瀬山の祖母の家からどこかへ遊びにいくとき、行き先はだいたいフラワーセンターでした。ただ、当時の記憶はほとんどなく、園内に何があって、何をして遊んだのかはほとんど思い出せない状態でした。改めて数えてみると、今回はおそらく20年ぶりの訪問!
この日はフラワーセンターのお花や景観をじっくり撮りたい気分だったので、一枚一枚を大切に撮りたいときに使うRolleiflex(ローライフレックス)というカメラを持っていくことにしました。Rolleiflexは、レトロなデザインが特徴であるフィルム中判カメラです。ブローニーフィルムという、通常よりもやや大きなサイズのフィルムを使用します。眼がふたつある二眼レフと呼ばれるタイプのカメラで、上からファインダーを覗きます。写真の仕上がりは正方形です。色をハッキリ出したいのでこの日はkodakのEktar 100というフィルムを使用しました。詳細が知りたい方は調べてみてください。
早速、フラワーセンターにあるバラ園で写真を撮り始めました。12月末でしたが、バラ園にはまだまだバラがたくさん咲いていて、とても華やかな雰囲気でした。
剪定済みのお花を捨てるワゴンの中を覗いてみると、赤やピンクの花びらがぎっしり。近くで作業していたスタッフさんに「撮らせていただいても良いですか?」とお聞きしたら「こんな汚いのに、いいんですか!?」と驚かれました。私にとっては全然汚くなくて、これが綺麗なんです。咲いているお花も好きですが、枯れたり、散ったり、捨てられたりしているお花も好きです。写真をやっていると、人が見向きもしないようなものに魅力を感じることが多くなります(笑)
バラ園には、バラ以外の植物もたくさん咲いています。
気がつけば、バラ園だけで1時間以上撮っていました。ビビッドな色のお花は見ているだけで元気になれます。
しっとりとした雰囲気の写真も......。
つづく