間もなく発車する列車に乗り込み、空いている席を確認。そこまではいつもどおりなのですが、つい運転席後ろのポジションを陣取ってしまいました。心はすっかり旅モードです。いつもの通勤電車では、いち早く空席を見つけるのが上手なはずなのに...不思議なものですね。
大船駅を出ると、列車はくねくねと街の上を進んでゆきます。3両編成の列車はリズミカルに左右に車体を揺らしながら、建物をよけてゆきます。
休日の車内はいかにも観光客といった方も多く、楽しそうな会話が聞こえてきます。進行方向右手は富士山の方角だろうかと思いつつ、よく眺めていると何やら山型の柱が見えてきました。アッという間にそこをくぐり抜け列車は「富士見町」に到着です。そう「富士見町」。あまりにも偶然が重なります。これは運命!!とばかりに早速下車します。こういう時にフリーキップはありがたいです。"乗り放題"というより"降り放題"。そのためにあるように思います。
駅を降りてトコトコ大船方面へ戻って行くと...ありました!山型に作られた立派な橋脚!!新しく作られたのか白く輝いているように見えます。
これが湘南モノレールの富士山橋脚!(勝手に命名) コの字型の橋脚の中で唯一の形状です。これは気になるはずです。道路を横切る形で列車は颯爽と通って行きます。列車から見ると一瞬の場所ですが、実際に現場で見てみると結構、モノレール特有の近未来感があって良い光景です。気に入りました。いつもの鉄道写真では「できるだけ人工物は避ける」が鉄則なのですが、反対にモノレールでは人工物と積極的に絡め写してゆく方が自然の風景かもしれません。これもモノレールの持つ魅力でしょう。
鉄道写真を撮るうえでポイントとなるのは、とにかくシャッターを押すことです。列車は一瞬で現れ、去って行きます。その瞬間を捉える熱意がラッキーを招くこともあります。この写真を撮った時には気づきませんでしたが、いつの間にか画面の隅に蝶が飛んでいました。ラッキーショットもシャッターを切って初めて生まれるのですね。いつか大きな写真にして皆様に見てもらいたい写真の一つとなりました。
今度は時間を変え、太陽に向かってカメラを構えます。いわゆる逆光状態での撮影ですが、光あるところに陰あり。シルエットに浮かぶ直線がさらに富士山を連想させます。
太陽を使ってダイヤモンド富士!を狙ってみたいと思いましたが、位置関係的に難しそうです。それでも何とか一緒に撮ることができました。
結局このときは本物の富士山は見られませんでしたが、モノレール写真としては大満足。行き来する本数も多いので、気持ちに余裕を持って通行する方の邪魔にならないよう撮影ができました。
何度かトライしているうちに、富士山橋脚以外にも気になるものを見つけました。それは道路の壁です。ここの光の反射がとても気になりました。カメラを可能な限り近づけて、このような写真を撮りました。結構お気に入りの一枚となりましたよ。嬉しいですね。逆から来た列車もパチリ。逃しません!
このまま「富士見町」に戻ることも考えましたが、気分が大事ですので、またまた大船駅へと向かってみましょう。さて次はどんな写真が撮れるのか!まだまだ「ジェットでGO!GO!!」は続きます!!