湘南モノレールに初乗車したシンガーソングライターのあさえさんが、そのときの印象をもとに「モノレールのうた」を作ってくれました。
初めて聴いたとき、まるで湘南モノレールに揺られながら、いつのまにかパリの上空をゆったり飛んでいるようなリズムとメロディーに心地よくなったのを覚えています(パリに行ったことはありませんが)。
歌詞もまたステキ。
やわらかく、ほのぼのと温かく、ちょっぴり切ない。でも力強い。
♪いくつもの笑顔といくつもの嘆きをくり返しながら進んでくよ 前を向いて
この「前を向いて」のところで、僕はなぜかいつも泣きそうになります。
山あり谷あり、右へ左へ、駅で行き違い、でも「振り向けば一本のレール」
なんだかジーンときちゃいませんか。
そこで、調子に乗って素人なのにミュージックビデオを企画。しかも素人に撮影・編集をお願いしました。さらに曲が完成する前に撮影日を迎えたため、いろいろうまくいっていない部分も多いのですが、それはそれで大目に見ていただけるとありがたいです。
さて、後半に登場する湘南深沢駅近くの「ブックスペース栄和堂」ではスタッフの和田正則さん・淳也さん親子に、あさえさんを挟んで揺れていただきました。ちょっと楽しいシーンです。
もともと40年以上も続いた町の本屋さんでしたが店主が急逝、後継者がいなかったため和田さん親子が本屋の名残りを生かしながらカフェとして3年間営業。ご近所のみなさんに親しまれていましたが、残念ながら建て替えのため10月25日に閉店してしまいました。思い出とともにこの映像に残ることに。
実は映像を撮影・編集してくださったのが、鎌倉駅東口の「松林堂」という本屋さんの息子さん(5代目になる予定)だったことも、少なからず縁を感じずにはいられません。
あさえさん、撮影・編集を一人でこなしてくださった小田切陽三さんほかご協力くださったみなさん、湘南モノレールのみなさん、ありがとうございます。さあ4分19秒の歌の旅をお楽しみください。