水族館の楽しみ方は2通りあると思っています。1つ目は、解説を読み、生き物に注目する方法。2つ目は、水族館の空間そのものを感じる方法。
私は、水族館で写真を撮るときは、2つ目の「空間そのもの」を感じるようにしています。生物だけに注目するのではなく、水槽の中の生き物、動き、色や光、お客さんの配置......すべてを体全体で受け止める、といった心持ちでいます。
そうやって撮った写真の方が、お気に入りになることが多いです。
もちろん今回も、そんな気持ちで撮りました。
えのすいの水槽は、溢れんばかりの色と光が非常にバランス良く配置されていて、どこを切り取っても絵になります。いくらフィルムがあっても足りません......。
秋なので、紅葉をテーマにした展示も。鮮やかな赤が眩しい。
常に美しいけれども、同じ瞬間は二度とない。その儚さも、水族館の魅力なのかもしれません。
深海をテーマにした、暗い水槽も好きです。暗闇の中に浮かびあがる、少しグロテスクな生き物のシルエットに強く惹きつけられます。
つづく