巨大なポイントあり、魅惑のビューポイントあり
初めて乗った湘南モノレール。ところがさすがに「鉄道大好き芸人」だけあって、普通では見逃しそうなことにもしっかり気づく太田トラベルさんです。新しいロゴマークや時刻表のカッコ書きなど細かいところにこだわったかと思えば、西鎌倉駅で鉄道マニアにとって魅惑のスポットになりそうな歩道橋も発見しました。
西鎌倉駅から乗車して大船駅へ向かう途中、鉄道マニアならではの何かをまだ見つけてくれるでしょうか。
湘南深沢駅が近づいて来ると本社工場へ向かう引き込み線が見えてきました。
「あっ、これもいいですね。時刻表のカッコ書きの車両はこっちに入っていくわけですね」
「ここですね、JRの工場跡地は。あったころに来てみたかったですね。いい眺めだったんだろうなぁ」
実は太田さん、幼稚園に入る前から線路の脇で一日中電車を見ていたというほど大好きだったものの、本格的にのめり込んだのは19歳でアルバイトを初めて旅行ができるようになってからだといいます。
「子どものときからの筋金入りの鉄ちゃんだったら、きっととっくに湘南モノレールにも乗っていたし、ぜったいこの跡地も見に来ていたはず」と残念がりました。
次は富士見町駅で下車しました。
「ここも気になったんですよ、行きに。そう、これこれ」
「交通系ICカードの簡易改札機の入場用と出場用の間に券売機があるって、レアじゃないですか? 見たことないですよねぇ」
そ・そうですか? 分かりません、そういう視点で見たことありませんから(笑)。
階段を下りて道路を渡りました。
「ちょっと見てください、これこれ!」
駅名板を見上げると...
ありました! 車両の側面で新しいマークの下にうっすら見えた丸い旧マークはこれだったんですね。
「ちょっとレトロな感じでいいですね。このまま残ってほしいなぁ」
よく見たらポールの間に置かれている飲料の自販機も、普通より幅が狭いようですっぽり収まってカワイイですね。
「あれは、もしかしたら...」
道路で上空を見上げながら一言。
すると、大船方面からブラックラインの車両がやってきました。
「ここはかなり高さがありますね。この高度が空を飛んでいる感を出してくれているんですね、きっと」
グググ...ガッタン
「おぉ、ポイントだ!えぇ~? でっかい! 迫力ありますねぇ」
「車両が来るたびに、朝から晩までガッタンガッタンやってるんだ。地上のレールだと人知れず地味~にやってるだけなんですけどね(笑)」
さて、再び富士見町駅のホームに。ベンチに座る太田さんが、またシュールです。いや、可愛らしい。
大船駅に戻ってから少し歩いて下から見上げてみます。
「疾走してくる感じ、たまりませんねぇ」
乗り鉄を忘れ、しばし観鉄?
少し待っていると、さっき大船駅へ向かった車両が戻ってきました。
「ここはS字の軌道を身をくねらせながら来るのがいいですね。それを下から見ることができるなんてすごいなぁ」
実はこの近くのラーメン屋さんにお誘いしようと来たのですが、少し早かったのでまだ営業時間前!
ほかにも軌道を見上げられるお店をいくつかチェックしておいたのですがどこもまだ開いていません。そこで、駅ロータリーに面したホテルメッツさんの1階に入っている「白ヤギ珈琲店」さんに向かうことに。
ここは大船駅のホームからも見えます。
ということは店内からも発着の様子が見えるということ。
見えました。よーく見えます。
「ここはゆっくりお茶しながら眺められていいですねぇ。しかも...」
「後ろを向くとJRのNEX(成田エキスプレス)ですよ。さっきから東海道線、横須賀線、踊り子なんかも行き来してます。鉄道ファンにとっては忙しい席ですねぇ(笑)」
このあと急に食事の予定が入ったとうことでコーヒーとケーキだけをオーダー。
「いろんな鉄道や車両を眺められるビューポイントじゃないですか。それに、さっきかからバスもいっぱい来ますよ」
そういえば、お店に入ってから上着を脱いでいる太田さん、バスの運転士さんの休憩中に見えなくもない(笑)。
おっと、胸をよく見たらシャツに刺繍が。そしてバッジまで。
「いろいろ小物にもこだわっているんです。これも実は...」
「帽子のエンブレムもトラベルの『TR』なんです」
一日中見ていたのに気づきませんでした。すみません。
見ているようで見てないってこと、意外に多いですよね。
今日は太田トラベルさんとご一緒して、鉄道マニアならではの視点での発見がたくさんあって、こちらも驚きの連続でした。楽しい超ショートトリップをありがとうございます。
次のステージではぜひ湘南モノレールネタを披露してほしいとお願いしました。
そうそう、過去には都電荒川線の車両を借り切ってライブをやったこともあるとか。「スピードは出ませんが、やっぱりカーブやアップダウン、急停車もあってけっこう大変でした」とのこと。もしかしたら湘南モノレールの車内でもできるかもしれませんね。ただし、たった14分なのでネタも高速で(笑)。
「じゃあ僕はトイレででも着替えますので、これで」
と駅ビルのエスカレーターを上っていく太田さん。今度はビルの警備員さんと間違えられないかとちょっぴり心配になりながら、後ろ姿を見送りました。
さて、次はどんな湘南モノレールバー人(ジン)を連れてきましょうか。