富士見町駅のあたりを歩いていて、おやと思った。
ここの景色です
道の左側だけ、なんだか賑やかなのだ。植栽が鮮やかで、真上には電線があり、電柱と街路灯が立っている。
それに対して、右側には電柱も街灯も植栽もない。
つまり、道にあるいろんなものが、モノレールとは反対側にあるように見えるのだ。それって本当だろうか。
べつの場所です
別の場所を見てみる。たしかに、電線はモノレールと反対側だ。電柱や電線、街路灯みたいに背の高いものは、モノレールのある側からは離したほうが安全なんだろう。
しばらくその目線で歩いてみることにしよう。ほかにもモノレールと反対側の歩道にあるものはないだろうか。
おや
すると、この足元が気になった。右下にある黄色いのは消火栓のマンホールだ。モノレールとは反対側にある。これは偶然だろうか?
ここもそうだ
そう思って別の消火栓も探してみた。ここでは、消火栓はずいぶん離れたところにあった。電線からも遠い、一本隣の道にある。
考えてみると、火事のときはここに消防車が停まって放水作業をすることになる。だから、その真上にはモノレールや電線がないほうがいいのかもしれない。
このあと西鎌倉まで歩いたけど、消火栓の真上にモノレールがあるという場所はどうもないようだった。
西鎌倉でも街路灯はモノレールとは反対側にある
歩いているうちに、いろんなものがモノレールと反対側にあっても「そりゃそうだよね」としか思わなくなってきた。街路灯は背が高いんだから、そりゃ反対側にあるでしょう、と。
その代わりに気になったのは、どうしてもモノレールの側に街路灯や電柱を置かないといけない場合だ。そういう場所だってきっとあるだろう。そういう場合どうするのか。
それって、これだ
それで思い出したのが、この記事の第一回「背の低いものたち」で取り上げた背の低い街路灯だ。
ここでは、じつは車道側(右側)にそこそこ背の高い街路灯がある。でもおそらくそれだけでは左側の広い歩道に灯りが届かないということで、モノレールの下にも街路灯が設置されているんだろう。
街路灯がモノレールと反対側に設置されないときは、背が低くなる。なるほど、そういうことだったのか。
電柱の立っている場所に注目
富士見町の近くに、電柱がモノレールの側に設置されているところもあった。なるほど、やっぱりあるんだ。でも、立っている場所がふつうとちょっと違う。
歩道の上じゃなくて、家と家の間のすきまみたいなところに立ってる。街路灯は背の低いのをつくればよかったけど、電線は高電圧が流れてるから背を低くするわけにいかない。だからちょっと奥に避けるのか。
ぜんぶ道の反対側につくれれば簡単だけど、そうはいかない。だから、背の低い街路灯を作ったり、家のすきまに電柱を作ったりする。必要に応じてなんとかしちゃう風景って、いいものだなと思う。