はじめまして鉄道写真家の遠藤真人です!
今回から始まりました「ジェットにGO!GO!!」をご覧いただき、ありがとうございます。こちらの連載では鉄道写真で湘南モノレールの魅力を津々浦々まで、ずずずいっと!お伝えしてゆこうと思います。ジェットコースターの異名を持つ、湘南モノレール。海あり山あり、街並みありと魅力が詰まった鉄道です。わずか片道14分のショートトリップにどんな絶景が潜んでいるのか。写真を通して発信して行きたいと思います。さあ、めくるめく魅惑のモノレール世界へGO!GO!!
■ 連載にあたって ■
毎日記事を楽しみにしていただいている読者の皆様には、THE常識!と思いますが、改めて鉄ちゃん的な視点から、湘南モノレールはどのような路線かを説明したいとおもいます。
湘南モノレールは昭和45年に大船駅から西鎌倉駅までが部分開通し、昭和46年に湘南江の島まで全通をした鉄道会社です。本社は中間駅の湘南深沢駅近くにあります。大船駅から湘南江の島までは6.6kmで8つの駅が存在しています。平均所要時間は14分。単純な計算式ですが、一駅間が1キロ未満の路線規模といえば、その雰囲気を理解しやすいと思います。
こちらのモノレール路線は、軌道が走り装置を両側から包み込むような形態のサフェージュ式を採用しています。すべての列車は平成16年に登場した5000系3両編成で運行されています。車体の下には走り装置とは別に、小さなタイヤが構造物に接触しないようキッチリとガードしています。始発と終点の駅からはそれぞれ約7分ヘッドのパターンダイヤが基本となり列車が運行されています。そのために列車の本数が多い点も特徴です。
単線方式で運行をしているので、列車同士がカブる(撮りたい列車が逆方向の列車と重なる)ことなく安心して撮影できますね。いつでもスッキリとした写真が狙えそうです。
湘南モノレールの起点となる大船駅は神奈川県鎌倉市にある駅です。JRの湘南新宿ラインや東海道線、横須賀線、根岸線と乗換えができる大きな駅です。大船駅の南改札を通り抜けて、東口を目指して外へ行くと湘南モノレールの駅が現れます。この時、うっかり北改札を抜けてしまうと...超遠回りですよ。お覚悟を。バスロータリーの上に駅が作られているので、それを目印に行くと良いですよ。
ここまで来れば、空飛ぶ電車との出会いはすぐそこです。さぁ、ようこそいらっしゃいました。旅の始まり、いざいざ楽しい湘南モノレールの入り口へ!
【mission 1】いきなり素敵!!「観音様がみている」
大船駅ここから湘南モノレールの旅が始まります。ワクワクですね!鉄道写真の傑作を目指して、すぐに湘南モノレールにGO!でも良いのですが...まぁ、ちょっと待ってください。ここで早る気持ちを抑えて、まずは良い写真を撮る秘訣を少しだけお教えいたします。尊敬する写真家からの教えで、私の中では鉄則となっている言葉があります。それは「1にも2にも歩き回ること」です。歩いた数だけ良い写真が撮れるのです。単純そうに思えますが、本当にこの教えどおりだと思っています。こんな前談にはもちろん理由があります。実はモノレールに乗る前に大船駅から徒歩30秒。鉄ちゃんだけが知っている秘密のスポットがあるのです。それがこちら。
なんと列車に駅舎に観音様のスリーショット。申し分ないほどの組み合わせなのに奇跡的なお手軽さです。ここを撮らずして湘南モノレールを語ることはできませんね。JR駅側から歩いて行くと確実に見逃してしまいますのでご注意ください。ほとんど知られていないのですが、ここは湘南モノレールの一位二位を争う名ポイントです。観音様に見守られて、今日も列車は安全に走ります。写真は午前中のものですが、午後に訪れると光線も変わり違う雰囲気の写真に仕上がります。特に観音様とのツーショットを狙ってゆきたいところですね。
横位置で撮ったり、縦位置で撮ったりと本数が多いので納得が行くまで挑みましょう。駅が近いので、列車もゆっくり走ります。ただし、撮影ポジションによっては狭い場所も多いので、通行される方の邪魔にならないようマナーを守って手持ちで撮影しましょう。さて次回はどんな写真が撮れるのかこれからの「ジェットでGO!GO!!」をよろしくお願いします!