今年の4月1日、リニューアルオープンした「日比谷花壇 大船フラワーセンター」。湘南モノレールにPASMOが導入され、新・湘南江の島駅がオープンしたのと同じタイミングです。
開設は昭和37年。ここで改良・育成し続けてきたものや国内外から集めてきたものを含め、今では植物の数は3000品種ほどだそう。
新しくなって一層彩り豊かになった園内を気ままに歩いて、自分のお気に入りを見つけるのもオススメです。
それでは、早速、この夏に出会ったお気に入りをご紹介します。
と、その前に...
しだれえんじゅ(枝垂槐)
まずはどうしても確認しておきたい木がありました。それが「しだれえんじゅ」。はじめてこの木と出会った冬にはこんな感じ。
冬の姿。
魔女の爪みたいにくねくね曲がった枝が恐ろしげ。こんな青空ではなく、稲妻が光る黒い空を背景に、枝にはコウモリ、根元にはホラーマン的なものがいて...という光景が似合いそうだと思ったものです。
今は一体どんな姿なのか?
入園して真っ先にこの木へと向かうと...
夏の姿。
あ、結構普通。
淡いきみどり色の控え目な花も咲いていて、冬に感じたおどろおどろしい雰囲気は全くありませんでした。
プレートには『枝垂れした姿が龍の爪のように見えるので、原産地の中国では「竜爪樹」と呼ばれ、縁起木として宮廷などに植えられたそうです。...』とあり、ありがたい木であることが判明。また、『見る機会が少ない珍しい樹種』だそうです。
マルバデイゴ
さて、ここからは気ままに歩いていきましょう。
先を行くと「わたしをみて!」と激しく主張している赤い花が。
ハチも蜜に夢中。
花弁のかたちがなんだか虫みたいにもみえるこの花、プレートを見ると「マルバデイゴ」と書いてありました。「島唄」の歌詞にあるデイゴの仲間でしょうか。
まさに花盛り。今が旬のもの、勢いがあるものは本当にイキイキしていて、それが好きか嫌いかはともかく、はっと目を奪われてしまう存在感があります。植物だけじゃなくて人間もそうだよなぁ、なんて、最近テレビでよくみるタレントさんの顔を思いながら歩いていると...
緑のトンネル
緑のトンネル。
うわー、なんか良さげ。
近寄ってみたら...
ひょうたん。
かわいい。
色々なかたちのひょうたんがぶらさがっているトンネルは、緑のカーテンでうっすら日陰に。一緒にぶら下がっている風鈴の音も涼し気で、網の隙間からは青空。ここでしばしさわやかな涼を楽しみました。
何かに似てる‥の木
丸い3つの木。
何かに似てる...と3秒くらい考えた結果、頭に思い浮かんできたのが、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てきたキャラクター。首から上だけ、という3人のギョロ目のおじさんが、ゴロゴロ転がったりはねたりするやつに似てませんか?
名前が分からなかったので調べてみたら「かしら(頭)」というそう。検索してみてくださいね。
ふともも科
脚がある!と思ってプレートを見たらホントに「ふともも科」。
しかもすべすべ。
この上が気になる方は現地でご確認を。
ちなみに、ふともも科の由来は、「太もも」とは全く関係ないそうです。
他にもいろいろ
広い園内、まだまだ気になる植物がたくさんありましたが、ひとまずこれで一区切り。
プレートには、名前や特徴、時にはトリビアまで書いてあるので、植物に詳しくなくても十分楽しめるし、なんといっても、ここに行けば気軽にたくさんの種類の植物に出会える、というのが嬉しいところ。
こけ玉作りやデジカメ教室などのイベントやセミナー、展示会も多数開催されています。湘南モノレールの駅に設置されているチラシにスケジュール・詳細が掲載されていますので、チェックしてみてくださいね。
日比谷花壇 大船フラワーセンターで、植物との楽しい出会いがありますように!
【おまけ】
発見!園芸王子、三上真史さんのサインの脇にしょもたん。