ふたたび江の島弁天仲見世通りに戻り、今度は江の島の頂上を目指します。
階段を登っていくもよし、登るのがしんどい!という方は、こんな風にエスカー(上り専用の屋外有料エスカレーター)に乗るのもよし。
道中の景色を楽しみたいので、わたしは階段で登っていく派です。江の島は、ときどき、木々の隙間からいままで歩いてきた道のりを見渡せる場所があります。
あのときは中学生だったので、自由にできるお金が少なくてエスカーにも乗れず、当然のように階段で江の島を登りました。
頂上へ向かうコースには、神社や、きれいなお花の咲くポイントがいくつかあり、歩いていて飽きません。
江の島の頂上には、「江の島サムエル・コッキング苑」という南国ムード溢れる植物園があります。
苑内には、おなじみの「江の島シーキャンドル(展望灯台)」も。あのときは登りませんでしたが、本日はせっかくなので上まで行ってみることにします。
相模湾の方角は、空と海の境界線が曖昧な、どこまでも青い空間が広がっていました。向こう側に吸い込まれてしまいそう。
反対側からは、大勢の海水浴客で賑わう腰越海水浴場を眺めることができます。さっき、あの橋を渡ったなあ、などと考えながら。
よく目を凝らしてみると、サーフィンをしている方も。展望台から何かを眺めていると、まるで別世界から淡々と地球を観察している宇宙人のような気分になります。
だんだんお腹が空いてきたので、展望台から見える「江之島亭 (えのしまてい)」に行ってみることにしました。
江の島サムエル・コッキング苑を出て、さらに島の奥の方へ進んで行きます。このあたりのレトロな雰囲気が大好きです。
20年前も、この道をぶらぶらと歩いた記憶があります。
「江之島亭 (えのしまてい)」で「まかない丼」を注文しました。海鮮丼に、やまかけをかけていただくスタイルです。海の幸がたっぷり。幸せもたっぷり。
そういえば......当時は学生ゆえ手持ちのお金があまりなく、お昼は駅の近くのファーストフード店で済ませてしまいました。
自分のお金で、好きなときに好きなものを食べられるなんて、ずいぶん大人になったものだなあ、と、こんなところで時の流れを感じました。
江之島亭を出て、さらに奥へ進んでいくと、見晴亭(みはらしてい)があります。名前の通り、窓から海が一望できる素晴らしいロケーションに立つお店です。
まるでおばあちゃんの家のように居心地のよい見晴亭のお座敷に座って、のんびりと食後のデザートをいただくことにしました。
この日は30度超えの猛暑でしたが、時折店内を通り抜ける風がとても心地よかったです。
イチゴ味のかき氷を注文してみました。スプーンを引き抜くときに、氷がこぼれてしまうくらい、山盛り。
ご当地の「江の島サイダー」も注文してみました。グラスの透明感と、サイダーのシュワシュワした泡が、とても涼しげに感じられました。
この贅沢は大人の特権。
つづく