宮田 ありがとうございます。では次は...。
西村 僕、もう話すことないですね(笑)。
西村 僕が行った時期が11月末で、ちょうどクリスマスの前でした。実は現地では気づかなかったんですが、日本に帰ってきて写真見たら象がいっぱい写ってるなと思って。
【西村撮影】
西村 なんで象の絵本とかいっぱい売ってるんだろうと。調べたらなんか、象が落ちたって。
【尾渡撮影】
佐藤 あれは由来がわからないと謎ですね。
西村 そうなんですよ。
※1950年、モノレールにサーカスの象を乗せて運んでいたら、暴れだして川に落ちてしまった。公式PVに説明あり。
https://www.schwebebahn.de/en/media-library/videos/
宮田 じゃあ、その落ちた象がこのモノレールのキャラクターになってるんですか。
尾渡 ゆるキャラにしてるという感じではないんですが、今も中間ぐらいのところに動物園があって......。
佐藤 そうですね。結構気合いの入った動物園で、象もいっぱいいます。繁殖させてます。
尾渡 その動物園があることもあって、なおかつ50年ぐらい前に象が落ちたということもあって......。
八馬 象マーケティングが始まったわけですね。
角田 ドイツ人にとっては、ヴッパータールと言えば象が落ちたっていう......。
八馬 そういう刷り込みがある。
宮田 なるほど。
西村 これ1日乗車券ですよね?
【西村撮影】
八馬 そうです。そうです。
西村 よかった。
八馬 よかったってことは、わからずに乗ってた(笑)。
尾渡 スーパーマーケットのレシートみたいになってるんですよ。
八馬 気持ちわかる(笑)。これでいいんだよなって。なんか言われたら泣いて謝ろうみたいな。
(※ヨーロッパの多くの鉄道では、改札がなく、自分でチケットに打刻して乗車する。チケットを持っているかどうかは抜き打ちで検札される)
西村 タバコ屋さんで買ったんです。ワンデイパスとか言って。そしたらこれくれて。あ、ワンデイパスで通じたんだなあと思って。
佐藤 区間じゃなくて、時間なんで、その時間内ならどこまで行ってもいいというチケットなんです。
西村 自販機で買おうとしてたら、買えないからってドイツ人のおばちゃんに言われて、下で買いなさいみたいに言われたんで。
尾渡 これ私のチケットです。
【尾渡撮影】
八馬 24時間チケット。10.3ユーロ。
尾渡 ええ、2人分でした。
西村 できれば検札されたいんですよね。
尾渡 まったくされなかったです。
西村 ですよね。でもブログとか読むとたまにチェックされたってあるから。
佐藤 ヴッパータールは見たことないですけど、DB(ドイツ鉄道)はしょっぴかれるのかなり見たことありますよ。完璧にしょっぴかれます。あの、全然それっぽい人じゃないんですよ。普通のおにいちゃんがいきなり豹変するんです。私、検札でーす、って。普通のおばさんかお兄さん。
八馬 覆面パトカーみたいな。
西村 それで、ちゃんと持ってますよってやりたかったなって。手ごたえがないんですよ。買って乗るんですけど、誰も構ってくれないから。自分でカチンというのはやんなきゃいけないんですけどね。それはするんですけど。
尾渡 あれが開始時間ですからね。
西村 で、これが唯一あった日本語です。
【西村撮影】
【拡大】
角田 罰金60ユーロなんですね。
西村 あと、こういうの、なんなんだろうと思って。
【西村撮影】
尾渡 進入禁止じゃないですか。
西村 ダメっていう表現はないんですね。
八馬 いや、これがダメっていうことなんじゃないですか。
尾渡 バツは入ってないですが。
西村 ああ、入るなと。そういうことか。
八馬 ここまで、みたいな。そういう場所にありましたよ。
西村 なんか書いてあるのもあったんですが、ドイツ語だからわかんない。
佐藤 ベトレーテン・デス・ファープロフィルス、フェアボーテン。ベトレーテンていうのは進入するで、ファープロフィルスっていうのは軌道内、フェアボーテンは禁止。
西村 謎が解けました。
西村 それから、これがめちゃめちゃおいしかったんですよ!
【西村撮影】
八馬 天ぷらですか?
西村 天ぷらです。タラの天ぷらがはさんでるんですけど、めちゃめちゃうまかった。
角田 何か味がついてるんですか。
西村 なんかついてました。おいしーい味が(笑)。
八馬 おいしーい味(笑)。
宮田 語彙が少ない(笑)。
八馬 どうおいしいのか(笑)。
西村 白身フライですよね。パンにはさんである。魚の食い方を西洋人だろうってバカにしてたんですけど、ヨーロッパの人ちゃんとおいしく食べてるなと。日本人として、魚の食い方はこっちのほうが上だぞと思ってましたけど(笑)。
西村 あと、これもめちゃめちゃうまかったです。
【西村撮影】
八馬 うまそうに見えないな(笑)。
佐藤 酢漬け。
西村 そうです。ハーディングっていう名前で、めちゃめちゃうまいんですよ。
宮田 奥のはタマネギ?
西村 そうです。魚にちゃんと味がついてて、刺身のうまいやつ食ったみたいでした。
佐藤 ニシンじゃないですかね。
八馬 ああ、あのオランダでよく食べられてる......。
西村 そうですそうです。
尾渡 ニシンを3種類の酢でつけたりとかマスタードとか。
八馬 内陸部だから保存食なんですね。
西村 2・9ユーロのやつでした。このおっちゃんに売ってもらって。
【西村撮影】
西村 ソーセージよりも魚がうまいですドイツ。いや、それは言い過ぎかもしれないけど(笑)。魚もおいしかったよという。
西村 あと、この揺れるイラスト、かわいかったですね。
【西村撮影】
佐藤 このイラストが結構リアルで、降りるときに後ろ脚で揺らしちゃうんですよ。
八馬 なるほど。
西村 静かに降りろと。
八馬 文字の入れ方すごいですね。
西村 そうなんですよ。くどいなあと(笑)。しかも地に敷いて。それと、僕路線図好きなんで、これ。あ、今気づきましたけど、よく見たらこれ川の上を走ってるんだ......。
【西村撮影】
八馬 そう、ちゃんと川の形が。
宮田 たしかにこんなグネグネしてる路線図珍しいですね。
西村 日本ならまっすぐにしてありますよね。川の上走ってるんだぞってアピールしたいのかな。
宮田 実際にこんなふうにだいたいまっすぐな川なんですか。
八馬 わりと近いと思いますね。そんなに大きく湾曲してるわけじゃなくて小さい蛇行が繰り返されるという。
佐藤 まあ縦方向に圧縮してますけどね。
角田 川を表す線が、微妙に水色になっているところが憎いですね。
西村 路線が濃い青で、川が水色ってことですよね。
【西村撮影】
西村 これ送水管です。
八馬 いいですね。
角田 あ、いいですね。
宮田 これがいいですね、ってみんながいうのも(笑)。
八馬 みんな食いつきましたね(笑)。この集まりはちょっと異常な集まりな感じがしますね。
【西村撮影】
西村 これはヴッパータール中央駅かな。
八馬 あ、中に構造が入ってるんだ。
西村 そうなんですよ。なんか面白いなと思って。
八馬 ビルの方が後からできたってことですよね。見なきゃいけないところがまだまだあった。
西村 これがビルからひょーって出てきたところですね。
【西村撮影】
西村 あのお、ヴッパータールをストリートビューで見たら、10年ぐらい前から更新してなくて。全然形が違ってて......。
八馬 ドイツは個人情報保護の考えが強すぎて、あるとき、それこそ10年ぐらい前からピタッと止まってます。
尾渡 そうなんですか。
八馬 まったく更新されてないですね。ストリートビューで事前調査する旅行者には優しくない国なんです。
西村 そうなのか。
西村 これは、お土産屋さんで絵葉書いっぱい売ってるなと思って撮りました。
【西村撮影】
八馬 フォーヴィンケルの1階のとこですよね。
西村 そうですそうです。で買ったのがこれです。
【西村撮影】
八馬 ちゃんと名所なんですね。あ、これ3つの鉄道が。しかもこれ上、機関車じゃないですか。
角田 へえ。
八馬 定番スポットなんですね。
佐藤 工場とかアウトバーンの上がいいっていう人間は変態なんですよ。正しくはここが名所。
八馬 鉄っちゃんは昔からいたということですね。
佐藤 イギリスとドイツは昔から鉄ちゃんいましたからね。
西村 ドイツの本屋行ったら鉄道コーナーがすごい充実してて、買っちゃいました。旅行先で本買うとほんとつらいんですよね。
佐藤 買うと重いんですよね。駅のスタンドみたいな売店にも鉄道書はごまんとあるんです。
八馬 へえ。
西村 仲良くできそうだなって思いました(笑)。
八馬 鉄ちゃんなんですか。
西村 好きですね。
西村 で、この絵葉書の場所に行って写真撮ろうと思って。
【西村撮影】
八馬 おお、なるほどなるほど。それは大正解ですね。
西村 ここだよっていうプレートがついてました。
【西村撮影】
佐藤 そんなに名所になってるんだ。
西村 同じ場所に立つと木が邪魔なんですが、よく見ると今は新しく橋が架かってる。やっぱり道路の橋は最後にできたみたいです。
【西村撮影】
八馬 昔の写真を特定するっていうの、ソラdeブラーンでもやってましたね。
西村 そうなんですよ。ここでもやってみました(笑)
「湘南モノレールの昔と今を比べてみる」
http://www.shonan-monorail.co.jp/sora_de_bra-n/nishimura/
「開業当時の古写真の場所はいったいどこか探す旅」
http://www.shonan-monorail.co.jp/sora_de_bra-n/nishimura2/
佐藤 さっきの疑問に答えが出ましたね。素晴らしい。
八馬 また行きたくなってきましたね。
宮田 一度でいいから行きたいです。
八馬 そうか。このなかで行ったことないの、宮田さんだけ?
宮田 そうです。(笑)
八馬 それでずっとみんなの自慢話聞かされてると。(笑)
宮田 はい。(笑)
八馬 つらいですね。(笑)。ツアーやったらどうでしょうか。スペシャル感出したら、多少高額でも来る人いますよ、きっと。バックヤードとか見せてもらって。僕ちゃんとガイドやりますから。
(続いては、さらに扉の向こう側へ)