いよいよ湘南地形羊羹の実作です。まずは最上部の1層目から、標高40m以上の羊羹をつくります。湘南モノレールエリアは一番高い場所で標高70mほどなので、その間の30mぶんを7mmで再現します。
1層目の材料はこちら
・粉寒天
・水
・上白糖
・白餡
・抹茶粉
上段左から、粉寒天、抹茶粉、水。下段左から、上白糖、白餡
水に粉寒天を入れ、火をかけて溶かし、そこに上白糖を入れさらに煮溶かします。次に白餡を入れ、木ベラで筋ができるくらいまで煉り続け、最後に熱湯で溶いた抹茶粉を入れます。
餡を木ベラで煉り続けると徐々に粘り気が出てくる
1層目は山地を表現するべく、濃い抹茶色に。先回つくった色の見取り図と見比べながら慎重に羊羹を流し込んでいきます。標高40m以下の場所に溢れた羊羹を爪楊枝で取り除く作業に案外時間がかかります......。
流し缶にシリコン型をセットし、1層目の羊羹を流し込んだところ
2層目。標高10-40mの30mぶんの場所に抹茶の量を控えめにした羊羹を、1層目が固まったのを確認してから流し込み、グラデーションをつけていきます。
2層目。シリコン型がすこし見えなくなってきた
3層目、標高0-10mは、基本の白餡のみの羊羹に。ここでシリコン型がすっかり見えなくなりました。4層目は地下の上部層。白餡にココアパウダーを加えたココア羊羹に。
4層目。ココア羊羹を流し込んだところ
5層目は地下の下部層。こし餡の羊羹をつくって流し缶の一番上ギリギリまで流し込みます。固まったのを確認してから流し缶から外します。
全層重ね、流し缶を取り外したところ。この後、シリコン型と羊羹がちゃんと剥がれるか......!
剥がれた!江の島も健在です。宅地造成の様子まで見て取れるほどのリアルさ
ひっくり返した地形羊羹を再度流し缶に入れ、海部分の寒天ゼリーを流し込みます。
ゼリーが固まったところで再度流し缶を外し、地形部分の完成です!
横から見たところ。思いのほかちゃんと5層になっている
地形制作まではなんとかなりましたが、ここからが最後の難関。モノレールの軌道の制作に入ります。途中、計画を変更して広範囲の地形を欲張って入れてしまったために、軌道の再現が難しくなり、当初予定していた車両を入れるどころではなくなってしまいました......。今回の縮尺比では、1本の紐状のもので軌道を表すことが限界のようです。
紐状のグミに、ゆでたスパゲティ、そうめん、春雨、と次々に試してみたものの、素材そのものの色では今ひとつ軌道である実感が湧きません。湘南モノレールといえば、グレーに赤のラインの入った車両が特徴(※現在の車両は赤を含めた7色のラインで構成)ということで、赤色で表せるものを考えます。そこで春雨を赤の食用色素で煮てみたところ色が定着したので、春雨で軌道を作成することにしました。
それでは次回は最終回、完成版の披露です!