第3回 ついに車内で「ジャバラの女」を歌う?
湘南モノレールは連結部分が通れません。でもそこは普通の電車と同じように蛇腹で囲まれています。
その「蛇腹」つながりで、アコーディオンの弾き語りミュージシャンである古田朝映さん(以降アサエさん)に大船駅から乗ってもらいました。
やって来た車両、いきなり走り出すスピード、珍しい乗り換えと驚きの連続でした。初めてのアサエさんにとっては、まだまだ驚きがありそうですよ。
いつもなら片道14分のところ珍しい乗り換えがあったので少し時間がかかってしまいましたが、それでもあっという間に湘南江の島駅に到着。そのまま引き返します。
「行きはあんなに混んでいたのに、帰りはガラガラだワ」
とくつろぐアサエさん。
発車までちょっと車内をウロウロ。
「えっ?通り抜けできないんだ。たしかに、あれだけ『ひねり』が入ればねぇ」
と納得の様子。
「実は蛇腹のことを歌った曲があるんですよ」
というアサエさん。
「隣の車両に乗っている人に恋心を抱くんですけど、いつのまにか『私』が蛇腹になっているという(笑)」
ということで、ここで歌って(歌う振りをして)いただきましょう!
お待たせしました!
曲は「ジャバラの女」
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ジャバラバラバラ ドゥわ
ジャバラバラバラ ドゥわ
ジャバラバラバラ ドゥわ
ジャバラバラバラ ドゥわ
私はジャバラ(ばらばら)
へびのおなか(はらはら)
のびたり ちぢんだり あなたへの恋心
ジャバラの私を愛してほしいの
ひとりじゃどうにもなりゃしない
私はジャバラ(ばらばら)
きもちうらはら(はらはら)
のびたり ちぢんだり あなたへのこの想い
ジャバラの私をゆるしてほしいの
ひとりじゃどうにもなりゃしない
私はジャバラ ジャバラの女
こよいもひとり あなたをゆめみる
ジャバラバラバラ ドゥわ
ジャバラバラバラ ドゥわ
ジャバラバラバラ ドゥわ
ジャバラバラバラー
ドゥわ
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詩・曲asae
あぁ、もしも恋した彼が気づいてくれても、湘南モノレールだと通り抜けできないのでジャバラさんに触れることはできません。残念。
ところが、実はこの連結部を通り抜けることができる人が一人だけいました!
そう、車掌さんです。最後尾から連結部の蛇腹の中を通って運転席までやって来ます。湘南モノレールのジャバラさんが車掌さんに恋したら、見事に実るかもしれませんよ。
さて、歌っている(振りをしている)うちに、大船駅に到着。今度は少し駅構内を歩いてみましょう。
大船駅の降車側ホームのガラス面には日除けの「よしず」が立て掛けてありました。この季節は特に西日が強いそうです。アサエさんはそんな心遣いに感心しきりです。
「これ、キャラクターですね、カワイイ!」
さっそく顔出しボードでポーズ。
さあ、もう一度、下りに乗って途中駅の湘南深沢を目指します。
「わぁ、最後尾でみるのも面白いワ。走った後に軌道がニョキニョキ現れては残っていくよう」
たしかに、船の後に残る波の軌跡みたいですね。そんなふうに見たことありますか。これ、おススメです。
「あっ、ベンチが畳まれてる」
富士見町駅のベンチの座面がはね上がって畳まれている状態になっていました。
「そうか、座る人がいないときは畳まれているんですね。邪魔にならなくていいワ」
湘南深沢駅で降車すると、ここにもありました。
「ちょっと座ってみたい」
ホームから出ていく車両の連結部の蛇腹を目で追いながら、またまた「ジャバラの女」を。ここでも弾く振り、歌う振りですが、なんだかとても気持ち良さそうです。
さあ、モノレールの旅はここまで。そろそろランチにしましょうか。