湘南モノレールの車両基地見学会に、親子で参加してきた。
場所は、湘南深沢駅ちかくの湘南モノレール本社。基地の中が見られるだけじゃなく、本物の車両でアナウンスができたり、本物のドアを開閉させてもらえたりと、いままでに体験したことがないようなイベントだった。
この笑顔!
マイクを持ってご満悦としかいいようのない表情をしているのは、9歳の息子である。山手線のすぐそばで生まれ、幼稚園に入る頃には「大きくなったら山手線(=車両そのもの)になりたい」と夢を語っていたほどの電車好きだ。
残念ながら山手線にはなれなかったものの、電車への熱はおさまらなかった。
「お待たせいたしました、この電車は、江の島行きです。」
息子とは、いろいろな鉄道イベントに参加してきた。しかし本物の車両でマイクに喋ることができ、その声が本当のアナウンスとして車内に流れるようなイベントはこれまでに体験したことがない。しかも本物のドアを空気圧でプシュー!と言わせながら開けることもできちゃうのだ。
もちろん訓練用の車両模型で同じことができるイベントはあり、それはそういうものだと思っていた。しかし湘南モノレールは違った。これ、もしたとえば大宮の鉄道博物館で同じことができるのだとしたら、1時間、2時間待ちになるのは間違いない。そう考えると、この見学会はやばかった。息子にとってはパラダイスと言ってよかっただろう。
モノレールに乗って会場へ
少し時間を遡る。見学会は日曜日の午後2時からだった。開始までやや時間があるので、お昼ごろに大船からモノレールで江の島まで向かい、少し遊んでから会場へ行くことにした。
湘南モノレールは、山手線と違って空を飛ぶ。その感覚を味わうには先頭車両で運転席の後ろから見るのが一番だ。
抱っこするが、重い
と思って抱っこするのだが、小学4年生になるとさすがに恥じらいがあり、もういいよ...という。本当は見たい。でも背は届かない。そういう微妙な年齢である。
モノレールは街の上を飛び、すぐ終点の湘南江の島駅に着いた。
息子が江ノ電に乗りたいというので、江ノ島駅へ。やってきた江ノ電のドアが開くと、なかは計量カップのお米のように乗客でスリ切り一杯になっている。日曜の江ノ電はこんななのか。
耐えられず鎌倉高校前で降りた。
息子が大学生になった頃に思い出しそうな光景
降りてみたら、すばらしい景色だった。晴れ渡る空と海の青。江ノ電の色とも合う。いつか息子が大きくなったときに思い出しそうだ。
死ぬ前に思い出しそうな光景
海に降りると、砂浜がまぶしい。なんだここは。どんどん極楽浄土に近づいてる気がする。日曜の江ノ電は中はぎゅうぎゅうだが外はすばらしい。だからみんな乗るんだね。
といったところで見学会が始まる時間となり、湘南深沢駅へと向かう。また、次回。