葛原岡神社を出て、急な坂を下っていくと「銭洗弁財天宇賀福神社」の入り口が見えます。銭洗弁財天宇賀福神社は、お金を洗うと何倍にも増えて戻ってくるといわれる霊水「銭洗水」が湧く場所なのだそう。
ひんやりとしたトンネルを抜けると、驚くほどの人出でした。本社は長蛇の列。ご利益にあずかろうと多くの参拝客が訪れているのだなあと思いました。
すっかり晴れて、気持ちの良いお天気に。境内の明るい感じが気に入ったので、たくさん写真を撮ってまわりました。
上之水神宮横の狛犬。顔の怖さと紫陽花のファンシーさのギャップがいいですね。
滝の周りは涼やか。
境内には「アイスキャンデー」「ラムネ」と書かれたのぼりを掲げたお店がいくつかありました。そのレトロな感じに、子供の頃の記憶が蘇りました。
本社の周りは霊験あらたかな雰囲気。
そろそろお昼の時間帯。お腹が空いたな......と思いながら銭洗弁財天を出て街の方へ歩いていくと「福来鳥 (ふくどり)」さんという古民家風のお店を見つけました。
「大根料理のお店」と書かれた看板が無性に気になったので、入ってみることにしました。店内はお客様でいっぱい。
「さくらご膳」という、大根料理がコースになって出てくるボリューム感のあるメニューを注文しました。
こちらは、メロンと大根の冷製スープ。メロンに驚いたのですが、いただいてみると二者の相性が良く、クセがなく美味しかったです。後味にかすかにメロンが残る感じでした。生まれて初めての味。
さくら麺サラダ。彩りも美しい。箸置きは大根の葉っぱなのだそう。おしゃれ。
厚切りで食べ応えのあるふろふき大根。ハムが乗って贅沢。あまりに美味しいので「なくなっちゃう......」と惜しみながらいただきました。
大根のスープ。そういえばテーブルクロスが紫陽花色。いまの季節にぴったり。
デザートのカステラに添えられた白い角形のものは、大根をワインで煮たものだそうです。何かの甘い果物かと思いました......。大根ってこんな味にもなるんだ、と目からウロコ。
すべてのお料理が大変美味しく、自分の中の大根料理のイメージが良い意味で根本的に覆りました。福来鳥さんを見つけた自分、グッジョブ!
お食事のあと、女将・さとうえださんとお話させていただきました。もともと女将さんが個人で始められたお店とのことですが、この地域に「大根の伝説」があることがわかり、縁を感じ、いまは飲食業だけではなく、鎌倉大根に関する活動を幅広くなさっているのだそうです。
お店の内外で様々な大根に関するイベントをなさっているとのことなので、機会があれば訪れてみたいです。
つづく