こんにちは。写真家の大村祐里子です。
7月の「フィルムdeブラーン」は、湘南モノレールの湘南町屋駅からスタートです。以前から、湘南町屋駅近くにある鎌倉中央公園へ行ってみたいと思っていたので、この機会にその願望を叶えることにしました。
今回使用したカメラはCanon AE-1という35ミリフィルム一眼レフです。レンズはFD 50mm F1.8。フィルムは全てKodak PORTRA 400です。
さてさて。湘南町屋駅から住宅地を抜けて15分ほど歩くと「鎌倉中央公園」の看板が見えます。わたしは「寺分口」から園内に入りました。
入り口からすぐのところに「湿生花園」があり、たくさんの湿生植物を観察できます。この白くて凛としたお花は「ハンゲショウ」といい、いまが見頃とのこと(撮影時期は6月下旬です)。
池から急に鴨が二匹飛び出してきて、道を歩き始めました。後ろ姿が可愛かったので思わずパチリ。
園内には子どもがたくさんいて、至るところで何かに熱中していました。側溝を覗き込んでいる男の子たちがいたので「何かとれるの?」と聞いてみたら「ざりがに!」と言われました。えっ、ザリガニとれるの?すごーい。
「疎林広場」という少しひらけた場所に出ると、そこにも虫あみを持って何かを採取しているご家族が。お父さまに何がとれるのか聞いてみると「エビですね」と網にかかった透明な小さいエビを見せてくださいました。その横で、小さい女の子が「パパー!ヤゴだよー!」と叫んでいたので、きっとヤゴもいるだろうな、と思いました。鎌倉中央公園がとても自然豊かな場所であることを実感しました。
広場に人がたくさん集まってきたので何だろう?と思っていたら「里山探検隊」の方々でした。里山探検隊とは、NPO法人山崎・谷戸の会の方が中心となり、小学生の皆さんに、農作業の手伝いや農芸体験を通して谷戸の魅力をお伝えする団体だそうです。
この日は、子どもたちが、昭和感溢れる足踏み式脱穀機と唐箕(とうみ)を使って「小麦の脱穀」の体験をしていました。少しだけ見学させていただいたのですが、小さな体を目一杯に使って脱穀機を踏む子どもたちの姿が印象的でした。これをきっかけに農業に目覚めてしまう子がいるのではないか......と思うほど皆さん楽しそうでした。
道なりに歩いていくと田んぼと、そこで作業する方を発見。公園内に生きた田んぼがあるなんて驚きです。
急な斜面を登って遊ぶ兄妹。妹ちゃんの方がうまく登れないのに対して、お兄ちゃんが「うめぼしなんて持ってるから登れないんだよ!」と怒っていて、はて、うめぼし......?と思っていたのですが......。
近くの梅林には大量の梅の実が落ちていました。そうか、ちょうど梅の収穫時期ですね。さっきの妹ちゃんはこれを拾ったのかな?
つづく