湘南モノレールバー人(ジン)図鑑
ファイルナンバー.4
古田朝映(ふるたあさえ)さん
------------------------------------------------------------------------------------
歌うように奏でるように ジャバラガールの空中散歩
第1回 蛇腹が結ぶアコーディオンとモノレール
電車に乗ったとき、車両と車両のつなぎ目を通って行き来したことありますよね。でも湘南モノレールは通行できないのをご存知ですか。実は急カーブやアップダウンが多いため危険だからとのこと。たしかに見ていると蛇腹が伸びたり縮んだり激しく動いています。
その「蛇腹」で思い出したのが「ジャバラガールズ」。アコーディオンの弾き語りユニットの二人組ですが、そのうちの古田朝映さんとは旧知の仲。ソロでもすてきな歌をたくさん聞かせてくれる女性です。
そこで、お誘いしました。だって「乗ったことないワ」というのですから。乗ってもらって、湘南モノレールの歌を作ってもらっちゃうというのはどうでしょう!
まずは湘南モノレールの連結部をご覧ください。こちらは直線区間を走行中の2両目から先頭車両を見ています。
さあ、右にカーブ。
左側の蛇腹が伸びて、しかも先頭車両は左に傾いてねじれた感じに。
今度は左にカーブしますよ。通行できない連結部を覗き込んでみると・・・
かなりズレてます。ほら、ちょっと怖いでしょ。
これを見たら、車両のつなぎ目の通行ができないのがよく分かりますよね。
懸垂式(サフェージュ式)のモノレールは、急カーブやアップダウンに対応できるのが特徴なんだそう。そのぶん連結部分の動きも激しいわけです。あらためて見てみると、下りで西鎌倉駅から出たS字カーブなどではありえないような動きが楽しめますよ(笑)。
そんなとき、連結部分を囲む幌もバリバリと音を立てながら伸びたり縮んだりして頑張って支えているように見えます。蛇腹は大切なのです。
さて数年前、横浜で開かれていたとあるマルシェで、アコーディオンを弾きながら会場内をゆっくり歩き回っていた古田朝映さん(以降アサエさん)と出会いました。
聞こえて来る音色がおしゃれなのはもちろん、マルシェ全体の雰囲気を楽しくしてくれていたのです。しかも、歌がまたすてき。子どもから大人までをウキウキさせてくれました。
聞けば個人でライブ活動をしているほか、時にはアコーディオン弾き語りの2人で「ジャバラガールズ」というユニットで歌うこともあるといいます。アコーディオンは、蛇腹を伸縮させることで空気を弁に送り込んで音を出していますよね。
「蛇腹」つながりからアサエさんの姿が浮かんできて、アコーディオンを抱えて湘南モノレールに乗ってもらおうと思ったのです。
今回も待ち合わせたJR大船駅の自販機で「鎌倉江の島フリーパス」を購入してもらいます。はい、そのボタンにタッチですよ。
湘南モノレール全線、江ノ電全線、JR東海道線の藤沢駅~大船駅と横須賀線の大船駅~鎌倉駅が1日乗り放題で700円(子ども350円)とお得なパス。JRの大船駅・藤沢駅・北鎌倉駅・鎌倉駅で購入できます。さあ、パスを手に矢印に沿って湘南モノレールの改札に向かいましょう。
今回はいきなり乗ってもらう前に、デッキに出て駅に入って来るモノレールの車両を見てもらいました。サーッと空中を滑るようにやって来た車両に大興奮のアサエさん。即興で弾むようなメロディーを奏でてくれました。初乗車に期待が高まります。