湘南江の島駅から徒歩7分のところに、日本でたった一つの灯台グッズ専門店「ライトハウスキーパー」がある。
店主の山口さんは、世界200基の灯台を巡った灯台マニアだ。
灯台ファンの繋がりについてうかがった。
―お仲間と灯台ツアーをされてるんですか?
山口:この店が中心となって、灯台愛好会「ライトハウスラバーズ」を結成しまして。年2回仲間たちと灯台巡りの旅行をしてます。こないだは志摩、鳥羽。今年は16人でアメリカ東海岸を1週間巡ります。
▲ライトハウスラバーズでの活動の様子
―アメリカまで行くんですか!せっかくの海外ですし観光地も巡りますよね?
山口:いえいえ、灯台を10基ほど巡らなければいけないので、忙しくって観光地どころじゃありません!ただまあ、灯台近くのレストランでご飯食べたり、灯台グッズのお店に立ち寄ったりはしますよ。
―なんてストイックな旅!
山口:写真撮って、灯台登って、沿岸警備隊の話しを聞いて、灯台守の家にも入って......。いくら時間があっても足りませんよ!
―ライトハウスラバーズは何名いるんでしょうか
山口:のべ500人ぐらいですね。若い女性から80代のおじいさん、大企業の社長から無職の若者まで色んな人が参加してます。アメリカツアーは30~40万かかっちゃうので、さすがに中高年の夫婦が多いんですが。
灯台で結婚式をあげた女性もいるし熱意がスゴい。
給料のほとんどを灯台巡りに突っこむ男性メンバーからは、こんなふうに消印が灯台の郵便局から必ず手紙が届きます。
▲灯台消印の数々
―うわ、すごい!本気のメンバーが集まってますね。
山口:この店やってても億万長者にはなれませんけど、ここが起点で仲間が集まるのは楽しいですね。
アクセスしやすいおすすめの灯台
―最後に。関東から行きやすいおすすめ灯台を教えてください
山口:まずは江の島灯台ですね。江ノ電が建てた日本発の民間灯台。ライト部分だけは海上保安庁が管理してます。キャンドル型の特殊なデザインですよ。
横須賀の観音崎灯台もいいですね。日本初の洋式灯台でフランス人技師のヴェルニーらが作りました。初代はレンガ造りだったんですが地震で2回倒れちゃって、今は3代目。
千葉の犬吠埼灯台も忘れちゃいけません。おそらく訪客数が一番多い灯台じゃないかな。最東端にある灯台だから、日の出がいち早く見られるんですよ。
―ありがとうございます!帰りにさっそく江の島灯台寄ろうとおもいます。
「Lighthouse Keeper(ライトハウスキーパー)」
営業時間:11時~18時
定休日:不定休(雨の平日は休みがち)
住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸1-12-23
アクセス:湘南江の島駅から徒歩7分