第4回特別編 乗って歩いて楽しむ鎌倉
何度も湘南・鎌倉に足を運んでいたのに、湘南モノレールの存在自体を知らなかったという写真映像作家の松井みさきさん。初めて大船駅から乗車し1往復半を楽しんで湘南江の島駅で下車しました。そして今回は特別編として腰越の街を散策、おいしいランチも楽しみます。
「ここはモノレールの駅からもすぐなんですね」
道路の真ん中を江ノ電が走る腰越商店街。電車に乗って通過したことはあるそうですが、こうして歩くのは初めてなんだとか。アプローチするのに江ノ電だけしかないと思っていたらしく、モノレールからのアクセスの良さにも驚いていました。
いきなり走って来た江の電にカメラを向けるみさきさん。
「江ノ電はこうして沿線から見る方が面白いかも。湘南モノレールは、だんぜん乗って楽しみたい派」と笑います。
「歩くスピードでなければ見えてこないものがありますよね」
コトコトゆっくり走る江ノ電でも乗っていれば見過ごしてしまうものがたくさん。でも散策していると被写体があちこちに見つかるようです。懐かしいお店、新しいお店が混在する腰越商店街は見どころも満載。お店の人とのおしゃべりも楽しい。スピードはどんどんダウンする一方です。
「まるで生シラス!」
商店街を歩きながら見つけたのが「鎌倉 波平」さん。おでんがメインらしいのですが、ランチに頼んだのは釜揚げシラスと、どう見ても生シラスが載った「二食丼」。この日はシラスの禁漁期間で「生」なんてお店にはないはずなのですが。
実は「だし漬け生シラス」なんだそう。いきなり店主さんに取材しはじめるみさきさん。単に冷凍保存したものではなく、研究を重ねて編み出した独自の手法で製造し冷凍しているとのこと。たとえ禁漁の時期や不漁の日でも提供できるのが強みだそうです。
この日はあなごの天ぷらも載って迫力満点のランチ。おいしい料理と気さくな店主さんとの会話も楽しく、すっかりお腹いっぱいになりました。
「鎌倉、湘南との縁も感じますね」
店主さんと話が盛り上がり、みさきさんが写真映像作家であることを明かすと、映像関係者で共通の知人がいることも判明。ますます湘南に足を運ぶ機会が増えそうだといいます。
もちろんそのときは...
「大船駅でパスを買って湘南モノレールで!」
食事の後、腰越駅から江ノ電に乗車。終点の鎌倉駅まで行ってJR横須賀線に乗り換えです。東京へ戻るみさきさんを鎌倉駅で見送り、「湘南モノレールって何?」から始まった半日旅が終わりました。
これまでもたびたび訪れていたという鎌倉・湘南。初めて湘南モノレールに乗って、新たな魅力に気づいてくれたとしたらうれしいですね。そして彼女が監督として湘南モノレールを作品に登場させるとしたら、どんなふうに描いてくれるのか、楽しみでなりません。
今回の旅のラストシーンはこの言葉がぴったり。
「COMING SOON!」
さあ、次はどんなバー人(ジン)を乗せようかな。