湘南モノレールの軌道支柱の多くは、今にも転倒してしまいそうな形をしている。まるで中腰の姿勢で重い荷物を持っているような、素直ではない形。それは、懸垂式かつ単線であるために、軌道桁を強引に片側からつまみ上げているからだ。見た目のバランスは悪いけど、それは多少無理をしながらがんばって重力に抵抗していることの証。そのいじらしい姿をしっかり応援してあげよう。
それぞれの支柱は、がんばって片側から桁を持ち上げている
場所によっては、両側にから挟み込むように桁を持ち上げている門型の支柱もある。さらに、幅の広い道路を浅い角度で跨ぐために、足を大きく広げて二等辺三角形のシルエットになっているものもある。おそらくこの富士山にも似た支柱もすごくがんばっている箇所だろう。結果的に、湘南モノレールのシンボル的な存在になっている。このような軌道支柱のバリエーションをコレクションしていくことも、楽しみ方のひとつになり得る。
道路の邪魔をしない独特な形態の軌道支柱は、湘南モノレールを紹介する写真によく登場している