僕が時々利用する千葉都市モノレールも魅力が満載なんだけど、街並みのスケールからはちょっと外れているという印象は否めない。だから、はじめて湘南モノレールを眺めたときには、ちょうどよいスケール感をうらやましく思った。
複線の千葉モノレールが分岐する部分なんて、収拾がつかない眺めになっている。これはこれで魅力的だけど。
その要因は「単線」にあるのだろう。軌道が1本だけなので、懸垂式にしては構造物がコンパクトになるのだ。複線の千葉都市モノレールと比べると軌道支柱が圧倒的に小さく、その滑らかなラインがスッキリして見える。煩雑になりやすい桁外側のリブですら、ラインの連続性を強化して良い印象に効いているように思えてくる。
湘南モノレールがよくジェットコースターに喩えられるのは、左右の揺れや上下動を伴う高速走行もさることながら、単線であるがゆえに特別なアトラクションの雰囲気が生まれているからだろう。車両のすれ違いは駅部でしか行えないために、運行にはそれなりの制約があるのだろうけど、このくらいがちょうどいいバランスなんだと思う。
家屋の軒先をかすめつつ滑らかなラインを描く単線が、独自の魅力を生み出している