住宅地内にひっそりと、その入り口がある女坂切通し。両脇が崖になっている山道は、木々に囲まれて夏でもヒンヤリ。今の季節は落ち葉が絨毯のように広がり、歩くとふかふかした感触です。出口付近にある竹林は、風が吹くと竹が鳴ってとても風流。そして竹林を抜けた先にはちょっとした別世界が広がります。
冬の女坂切通し。
出口付近の竹林。竹同士がぶつかりあって出す音が「風流」と感じる時もあれば「コワい」と感じる時も...。
分かれ道。左へ行くと鎌倉山へ、右の道は民家へと続きます。
空が広い!
別世界に迷い込んだ感覚。
「切通し」とは、山を切り開いて作られた道のこと。山が多い鎌倉にはこういった切通しがいくつかあり、中でも、外部と鎌倉をつなぐ切り通しで歴史上重要だった7つを「鎌倉七口(鎌倉七切通し)」というそうです。
鎌倉七口のひとつ「大仏切通し」。
写真は「鎌倉手帳」からお借りしました。
▼鎌倉手帳|鎌倉の寺社を中心に花・史跡・古道などをご紹介
鎌倉内部をつなぐ女坂切通しは、鎌倉七口でもないし地図にさえも載っていませんが、毎日ワンコが散歩を楽しんでいる道であり、住民のちょっとした近道であったり、と、特別感なく普通に利用されている「いつもの道」です。いつもの道が切通し。ちょっとよくないですか?
住宅のすぐ裏にある女坂切通しへの入口。
散歩道でもあります。
近所の幼稚園では、年長さんになるとこの切通しで「崖滑り」をするのが恒例行事だそう。ここの崖を滑ることが出来たら、もうおにいさんおねえさんだよね=小学校に行っても大丈夫だよね、みたいな。通過儀礼的な感じかもしれませんね。
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モノ散歩-湘南モノレール「湘南深沢・西鎌倉駅」