誰かが淹れてくれるお茶やコーヒーは、なぜこんなにも美味しいのか。そう思うことはありませんか?ふとした時に目の前に出てきた一杯に、しみじみありがたさを感じる...そんな瞬間はなんだかとてもあたたかく嬉しいものです。
そんな一杯に憧れて、先日『西鎌倉ニヨンマル』にて開催された「ドリップコーヒー講座」に参加してきました。講師を務めるのは、富山県富山市の中心街にある『純喫茶ツタヤ』の4代目マスター、宇瀬崇さん。大正12年(1923年)創業の純喫茶ツタヤは、歴史ある日本の喫茶店として、コーヒー界では一目置かれた存在です。そして、富山でしか味わうことの出来なかったツタヤのコーヒー豆を、関東ではじめて取り扱ったお店というのが西鎌倉ニヨンマル。そのつながりから、今回のコラボイベントが実現したようです。講座の最後には、ツタヤのコーヒーと一緒に西鎌倉ニヨンマルのスイーツがいただける、というのもかなり魅力的です。
創業当時は壁を覆いつくすようにツタがはっていたそう。
目の前を市電(路面電車)が走るたまらない立地。
ツタヤのモーニング。
宇瀬崇さん。純喫茶ツタヤ4代目のマスター。
ツタヤの歴史の紹介やコーヒーのお話のあと、早速、宇瀬さん直々のドリップ・デモンストレーション。普段お店で使用されているドリッパーのこと、ペーパーの折り方、コーヒー豆の適量について等、色々と説明をされながらも、ドリップの準備をする手つきは終始よどみない動きです。いざ最初の一投(一ドリップ、でしょうか)、という時には、それまで着席していた参加者も席を立って宇瀬さんを取り囲み、手元の動きを食い入るように見つめます。コーヒーのいい香りにうっとりしつつも、みんなかなり真剣。
質問が出たり思わず感嘆の声が飛び出したり。
ドリップのコツも伝授してもらい、いよいよワクワクの試飲タイム!カップに入れていただいたコーヒーは、本当にしみじみ美味しいものでした。あぁ、こんな美味しいコーヒーが自分で淹れられたら!!
その後、参加者の中から交代で何名かがドリップの実演にチャレンジ。そして、それをみんなで試飲します。コーヒー豆も使う道具も全て同じなのに、淹れる人によって味がなんとなく違うのが不思議。お湯を注ぐタイミングや速さにより、マイルドだったり多少苦味が残ったりするそう。ドリップコーヒーの世界はなかなか奥が深いですね。
そして、次なるはショコラートの達人、ニヨンマル(240=に・よん・まる=に・し・お)西尾さんの登場です。チョコペン?を片手に、おしゃべりしながら楽しそうにサッサッと書いていく様子はまさに神業。絞り出す力の加減やチョコが固まらないようする配慮など、様々なテクニックが必要なはずですが、宇瀬さん同様、プロの手仕事はみているととても簡単そうに見えてしまうのがなんとも不思議。あっという間に大きなお皿のふちいっぱいに素敵なショコラートが完成しました!
いったん引き上げられたこのお皿は、スイーツ皿として再登場。改めて宇瀬さんが淹れてくれたコーヒーと一緒にいただきます。美味しい焼きリンゴが入ったアールグレイとクリームチーズのロールケーキは、フワフワもちもちの生地で甘さも程よく、ツタヤ×ニヨンマルは最高の組み合わせ。
このショコラート、参加申込時にお願いすると、リクエストにこたえてくれるのです。今回はもちろん...
「ソラdeブラーン」のキャラクターを描いていただきました!
キャラクター再現の見事さもさることながらこの軌道桁の細やかさ。見とれながらも最後はしっかりとスプーンですくってぜーんぶ美味しくいただきました。
また、スイーツだけでなく食事にも合うツタヤコーヒーだから、と、豚肉のリエットをはさんだシューも登場し、みんなゴキゲンです。
終始和気あいあいとした雰囲気で、美味しい楽しいひとときでした。
参加したみなさまも、この日を境に、より一層コーヒーライフを楽しんでいることでしょう。誰かのために、自分のために、丁寧に一杯のコーヒーを淹れてそれを楽しむ、というのは、贅沢で幸せな時間かもしれませんね。
ツタヤブレンドコーヒー豆、西鎌倉ニヨンマルにて販売中。店内の立ち飲みカウンターでも味わえます。
(講座後のおまけ)
西尾さん作、世界にひとつだけのスペシャルカップ&ソーサー!
コラボ記念に。
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モノ散歩-湘南モノレール「西鎌倉駅」から徒歩3分
「西鎌倉ニヨンマル」
http://maxi-mieux.com/
鎌倉市西鎌倉1-3-11
「純喫茶ツタヤ」
富山県富山市堤町通り1-4-1