ホタルの時期がきました!
森の中のあちらこちらに、ほわん、ほわんと点滅する光...この幻想的な光景は、一度見たら決して忘れられません。
毎年楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
広町緑地は、ゲンジボタルとヘイケボタルが両方見られる、全国的にもとても珍しく貴重な場所です。
ー 昼間の広町緑地の風景
シーズンはじめの今の時期に見られるのがゲンジボタル。
一般的に「ホタル」といえば、このゲンジボタルをさすことが多く、もっとも親しまれているホタルです。
ヘイケボタルは光の点滅が早いのが特徴ですが、ゲンジボタルほどたくさんの数は見られません。
訪れるタイミングによっては、広町緑地内でホタルの源平合戦が見られるかも??
■ホタル観察を楽しむポイント・注意点
ホタルを見に、いざ広町緑地へ!
・・・とはいえ、
「広町緑地のどこへ行けば見られるの?」
「何時頃見に行けばいいの?」
など、分からないことだらけ。
そんな疑問を解消すべく、認定NPO法人・鎌倉広町の森市民の会の方々に、ホタル観察を楽しむポイントや注意点をお伺いしました!
※今回は湘南モノレール「西鎌倉駅」からのアクセスに一番近い「御所谷入口」を始点としてご紹介します。
ポイント1▶︎時期について
● ゲンジボタル : 5月下旬〜6月
● ヘイケボタル : 6月下旬〜7月
近年、ホタルのではじめは年々早くなる傾向になり、早ければ5月下旬頃から観察できるそうです。
ヒトが一番不快に感じる空気(25度以上のジメッとした空気、など)がホタルは大好きだそう。(なるほどっ!)
そんな日を選ぶと、たくさんのホタルに出会えるかもしれませんね。
ポイント2▶︎観察におすすめの場所
●ゲンジボタル
①「御所川沿い」
御所谷入口入って左の川沿い。舗装された道なので誰もが安全。
②「木道」
「きはちの窪」までの木道は、湿地から高い位置にあり舗装されて歩きやすいが、落ちないように注意が必要。(両側には柵がないので足元にお気をつけください)。
③「小竹ヶ谷」
自然な道なので足元がぬかるんでいる場合も。ご注意ください。
●ヘイケボタル
④「田んぼ」
⑤「きはちの窪」
ホタル出現時期の早いうちは、管理棟に近い入口側に多くみられ、時期が遅くなってくると奥側に多くみられる傾向にあるそうです。
奥に行けばもっと見られるかも!という訳ではないようですね。
ポイント3:時間は19:30〜20:30を狙って
まだ薄明るい頃(19:30頃)に広町に到着するのがおすすめ。明るく足元が見やすいうちにホタル観察ルートの奥へとまず進みます。そうしているうちに徐々に周囲が暗くなってくるので、そこから御所谷口方面に戻りつつホタルを観察するのがベスト。この方法だと目が暗闇に慣れるし、歩いてきた道なので道にも迷わず安心!
21時以降はホタルもあまり光らないそうです。
■楽しくホタル鑑賞するために
1)懐中電灯やスマホなどの明かりを使用しないこと
ホタルは光でコミュニケーションを図る生き物なので、暗闇が必要です。
懐中電灯のような明るい光があると、ホタルは光るのをやめてしまうか、もしくは、間違えて寄ってきてしまいます。そうなるとホタル同士が出会えず繁殖出来なくなってしまうことに...。
明るいうちから現地に入っていれば、目が慣れるので懐中電灯は不要です。また、意外と盲点なのがスマホ。暗闇ではスマホの光も結構目立ちます。
2)横道に入らないこと
散策路から外れると足場が悪いところもあり危険です。また、足元の茂みにホタルがいて、気付かぬうちに踏みつけてしまうかも!
3)ホタルを採らない、持ち込まないこと
ホタルは飼育下では生きられません。そもそもが1週間から10日の命。謳歌させてやりたいものです。
また、外からもってきたホタルを逃がさないこと。良かれと思ってやったことでも、遺伝子が異なる種類が混ざると生態系が崩れてしまいます。
長い年月をかけて多くの人たちが環境保全・保護をしてきたからこそ、今の豊かな生態系が保たれています。
来年もその次の年も、子どもや孫たちの代になっても、ずーっと広町緑地でホタルが楽しめていたら素敵なことですね♪
ホタルとのいい出会いを!
認定NPO法人・鎌倉広町の森市民の会(自然観察の会)
広町緑地に住む、ホタルをはじめとする生き物たちが住む環境づくりや調査などのボランティア活動をされています。
http://www.kamakurahiromachi.org/
☆認定NPO法人・鎌倉広町の森市民の会では、一緒にボランティア活動をする方を大募集中!
詳しくはHPまで
http://www.kamakurahiromachi.org/kaiinboshuu/index.html